公開日: 2014年1月3日
更新日: 2015年10月30日
104歳の現役俳人・金原まさ子さんが、最近は30代女性が中心のBL(ボーイズラブ)俳句誌にも参加しているそうです。
以前102歳の際に取り上げさせていただいた金原まさ子さんですが、今なお現役で活躍されていると知って胸が熱くなる思いです。
70歳で腐覚醒した104歳の貴腐人俳人がBL俳句同人に参加という記事が新聞に載ってたのでメモしとく。 pic.twitter.com/gWOiatWukU
— じゅり (@lvjls4vr) 2015, 10月 27
以下、前回までの記事
【腐女子】102歳、世界最高齢腐女子の「尽きぬ興味 色褪せぬ情熱」
御年102歳。俳人の金原まさ子さん(長浜在住)は一日一句を作り、自身のブログで発表している。更新はほぼ毎日。100歳から始めたブログには毎日100人前後のアクセスがある。
「エスカルゴ三匹食べて三匹嘔(は)く」「女王蟻死す立棺を用意せよ」「菜の花月夜ですよネコが死ぬ夜ですよ」…ブログにはいわゆる「アブノーマル」だと自己分析する句が並ぶ。
近所の俳句会に誘われたのがきっかけで、49歳から俳句を書き始めた。かつては古い俳人の句集を読み漁って歴史的仮名遣いを学び「綺麗な俳句」を作っていたという。しかし、ある時期から「あなたの作品、意味わかんない」と言われる作風に変わっていった。それは夫との死別、そして一つの映画作品との出会いがきっかけだった。
「戦メリ」との出会い
「清く正しくを第一に、真面目に生きてきました」という。生来曲がったことが嫌いで、18歳の頃に読んだ谷崎潤一郎『痴人の愛』の主人公の態度に憤慨したことは、忘れられない記憶。「女に翻弄され簡単についていく主人公を、心から軽蔑した」という。
結婚して以降も「立派な妻」を務めあげてきた。貧しかった戦争の時代も「正しい母」であり続けた。約70年間続けてきた品行方正な性分は、73歳で夫と死別したのをきっかけに、まるで鎖を外されたかのようにガラリと変わる。「気兼ねなく、興味の赴くまま小説や映画を貪る生活をしていました。そんなとき『戦場のメリークリスマス』に出会ったんです」。
坂本龍一演じる”ヨノイ”の頬に、デヴィッド・ボウイ演じる”セリアズ”が接吻する姿を見て興奮。「この世にこんな美しい世界があったのか」と幸福気分を味わったという。「『戦メリ』を皮切りに、ホモセクシャルをはじめとした”アブノーマル”な世界に没入していきました」と話す。
いったん鎖が外れ身軽になった体は、それ以降、アブノーマルな世界をさまよい続けた。本棚には三島由紀夫、寺山修二、澁澤龍彦らの作品や『世界の奇書』や『男色大鑑』、さらに「BL(ボーイズラブ)小説」などが並ぶ。BLをこよなく愛する女性をネットスラングで「腐女子」というが、金原さんはまさに「世界最高齢腐女子」。「こういう熱意が、長生きの秘訣かもしれません」とほほ笑む。
目標は美容整形
「目標は東京五輪を見に行くこと。その前に宝くじを当てて、美容整形。どれくらい若くなるか試さなきゃ」。興味の尽きぬその目はキラキラと輝いて見える。
Twitter上の反応
句がもう、なんか若い
戦場のメリークリスマス 予告編
あらすじ
同時にカネモトとデ・ヨンの事件処理と俘虜たちの情報を巡り、プライドに拘る空軍大佐(英語版)の俘虜長ヒックスリー(ジャック・トンプソン)と衝突する。東洋と西洋の宗教観、道徳観、組織論が違う中、各人に運命から届けられたクリスマスの贈りものが待っていた。
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