1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26 14:59:55 ID:e99QsnRU0
男「男子校かー男子学生ばっかりの学校かー」
弟「兄ちゃん顔がとろけててキモいんだけど」
弟「ていうか一年も通ってるし、兄ちゃんも同じ学校出身じゃん。今更どうしたの?」
男「いや、今度三者面談あるじゃん。それ俺が行くから」
男「久々に入るなぁ、男子校……あっよだれ」
弟「」
キンコンカンコン
弟「はー終わった」
弟「部活行くか」
友「どうしたんだ、疲れた顔して」
弟「いや、何か昨日兄ちゃんがおかしくて」
弟「まあいつも何かしらおかしいんだけど」
友「へー、お前がいつも話してるお兄さん?」
友「そういや会ったことないんだよな、どんな人?」
弟「いや会わなくていいから、だって」
男「弟ー! 兄ちゃん来ちゃったぞー!」
弟「」
男「お、友達か? いつも弟がお世話になってます」
友「あ、いえこちらこそ」ペコ
友「何だ、別に普通の人じゃん」
弟「普通じゃないよ! 何で来たの、面談は一週間後じゃん!」
男「あ、そうだっけ? いやー兄ちゃんうっかりしてたわ!」
男「でも今日から面談週間だろ? 保護者いっぱいいるから目立たないしいいじゃん」
男「一緒に帰ろうか」
弟「帰んないよ! 俺部活あるもん!」ダッ
男「あっおい……えーまじで?」
友「弟は野球部ですから、大会近いんですよ」
友「ほとんどの部活は休みなんですけど」
男「おーそうなのか。親切だね君」
男「弟と同じ二年生? ちょっとお話しない?」
ワーワー カキーン
弟「(勢いで部活来ちゃったけど、兄ちゃんと友を二人っきりにしちゃった)」カキーン
弟「(昨日兄ちゃんことさらおかしかったし……大丈夫かな)」ワーワー
弟「いやいやでも、さすがにいくらなんでも」
男「で、ここに代入しておわり」
友「うわーすげぇもう宿題終わった」
友「お兄さん頭いいんですね!」
男「まぁな? 何でも聞きなよ教えてあげるから」
友「ありがとうございます! お兄さん、高校どこなんですか?」
男「俺? ○○高校だよ。今は卒業して××大学行ってるけど」
友「○○高? すげーやっぱり頭いいや!」
友「俺なんて、こうして図書室で勉強したのも今日がはじめてで……」ポリポリ
男「ということは俺が初めての相手? ちょ、大胆……あっよだれ」フキフキ
男「ま、宿題終わってよかったよ。弟の話聞かせてくれたお礼」
友「いいなぁ、こんなお兄さんがいるなんて弟がうらやましいです」
友「勉強教えてくれるし、面白いし」
男「うっわ友君かわいいこと言うねぇ! 鼻血出そう!」
男「……友君は何部なの?」
友「えっ俺ですか? 俺はサッカー部で……」
男「サッカーか、かっこいいね。モテるでしょ」
友「いやあ俺は……レギュラーにもなれてないし、あんま上手くないし」
友「彼女とかいたことないです」
男「そっかぁ……でもでも好きな女の子はいるでしょ?」
友「えっ、いないですよーそんなの」
男「そっかそっか……(これは本当にいないな)」
男「あーちょっとトイレ行きたくなったわ、トイレどこにあるんだろー分からんなー」
男「友君、案内してくれない?」
友「こっちですよ、ここ」
男「へーなんか暗いね」
友「皆帰っちゃったし、なかなか使う人いないんですここのトイレ」
男「へー」グイ
友「え、お兄さん?」
男「いいからいいから」テクテク
男「お兄さんといいことしようか」
ガチャン
弟「ただいまー」
男「おーおかえり」
弟「結局先に帰ってたんだ、何のために学校来たの?」
男「いや悪い悪い! ちょっと予定が変わってな!」
男「弟の部活姿も見たかったんだけどなー」
弟「いいよ別に……俺あんま上手くないし」
弟「そうだ、兄ちゃん友と一緒にいたよね。変なことしなかった?」
男「失礼だな、変なことだなんて」
男「同意のないいたずらはしない!」
弟「なにそれ……またいつもの冗談?」
弟「とにかく、俺の面談のときだけ来ればいいんだからね! 明日は来ないでよ!」
弟「はぁ……」
友「どうした昨日より暗いぞ」
弟「兄ちゃんが不安で」
友「男さんが?」
弟「あれ、何で兄ちゃんの名前知ってるの?」
友「あー……昨日聞いた」
弟「ねぇ昨日兄ちゃん変なことしなかった?」
友「し、してないよ全然」
友「勉強できるし、面白いし、優しくていいお兄さんじゃん」
弟「そうかなぁ」
キンコンカンコン
男「弟ー! 今日も来ちゃったてへぺろ」
弟・友「!」
男「よっ友、元気してたか?」
友「は、はい……」
弟「昨日会ったばっかじゃん。ていうか何しに来たの!」
男「今日も保護者に紛れて弟の学校生活を垣間見ようと思ってな!」
男「部活見てやる!」
弟「いい! 帰って!」ダッ
男「あー行っちゃった。反抗期かな」
友「男さん、昨日は」
友「……ありがとうございました」
男「あー照れてる、友はかわいいなぁ」ナデナデ
男「またよろしくなー今日は野球部見に行くんだ」ダッ
カキーン
ワーワー
男「おーやってるやってる。弟は……っと」
男「いたいた、うひょーさすが試合近いだけあってユニフォーム着てる!」
男「かっわいいなぁユニフォームの球児……あっ鼻血」フキフキ
部長「あの、うちの部活に何か用ですか?」
男「うほっいい球児! いやちょっと弟がいるもんで」
部長「弟?」
弟「あーっ兄ちゃん! 来るなって言ったのに!」
弟「ごめんなさい部長、うちの兄ちゃんが余計なことを」
先生「お前らどうした、そんなとこで……え、男か?」
男「……あ、俺が中学代にお世話になった野球部顧問の先生!」
男「いやー懐かしい! まだいたんですねここに!」
先生「お前、弟の兄ちゃんだったのか! 確かに名前も一緒だし、どこか似てるな」
弟「先生ひどい」
先生「おい部長、男に野球見てもらえ! こいつ在学中はうちのエースで、○○高校でも四番背負ってたんだぞ!」
部長「えっ本当ですか?」
男「先生GJ! いや大学ではやってないけどね、それでもいいなら」
部長「お願いします先輩! 俺、最近不調で……」
先生「たっぷり個人特訓してもらえ! 俺は他の皆を見てるからな、行くぞ弟!」
弟「え、あ、はい……」
弟「(兄ちゃんと部長……大丈夫かな。いやまさかね)」タタッ
男「へー部長君ピッチャーなんだ」パスン
部長「はい。でも調子上がらなくて、このままじゃ二年のエースに出番持ってかれそうで」パスン
男「三年じゃ、一つ一つの試合が惜しいよな」パスン
部長「怪我さえなけりゃ、とも思ったんですけど……」パスン
男「怪我したのか、そりゃ大変だったな」パスン
男「どれ、ちょっと本気で投げてみて」
ブン
パシン
男「……確かにちょっと逸れてるなー」
男「もっかい」ポーン
パシン
男「クセ見えてきた」
男「とりあえず……体見せてよ。いやほんととりあえずだから」
部長「ここ、去年の暮れに怪我して……」
男「ここかー」サワサワ
男「うっわすごい筋肉。しなやかでいいね」
男「いやほんといいわーさすが部長なだけある」サワサワ
部長「せ、先輩?」
男「ん? あ、いやいや気にしないで」
男「ちょっとストレッチしてみよっか」サワサワ
部長「こうですか?」
男「あーちょっと違うかな、こう。こうすると筋肉伸びるから」
男「よく見えるようにちょっと脱いでやってみる? うんよく見えるように」
男「大丈夫悪いようにはしないから」サワサワサワ
男「ただいまんもす」
弟「兄ちゃん今日は遅いんだね」
男「まあな、ちょっと用事で」
弟「部長と特訓してたんでしょ? その後何してたの?」
男「いや、特訓以外はしてねえよ?」
男「あれもこれも特訓特訓……」
弟「……?」
キンコンカンコン
男「弟ー」
弟「ああもうやっぱり来た!」
弟「何で来るの? ていうか今日は友も帰ったし部活も無いんだよ!」
男「えー何それつまらん」
男「じゃあ職員室にでも挨拶しに行くか」
弟「帰れよ! ああもう俺帰るから、勝手にしてれば!」ダッ
男「もう素直じゃないなー弟は」テクテク
部長「あ、男さん」
部長「昨日は……」
男「おう部長君、今日は部活無いんだろ?」
男「ゆっくり休めよ、休養は大切なトレーニングだからな」
部長「はい、ありがとうございます」
男「やー後輩ってのはかわいいね! 超かわいい。さてかわいくない先生方は……」
男「職員会議、ってまじかよ」
男「仕方ないなー屋上でも行くか」
男「立ち入り禁止って書いてはあるけど……よっ、外れた外れた」
男「あーいい景色いい風」
男「ん? この胸糞悪くなる濁ったクソな空気は」
男「やっぱり」ヒョイ
不良「……何だよてめぇ」
男「学校でおタバコは駄目でしょ。没収」フミフミ
不良「別に関係ねーだろ」
不良「つーか何でここに入ってきてんだよ、生徒じゃねえだろ」
男「だって今週は面談週間だもん」
男「君だって何で入ってんの、ここ立ち入り禁止じゃん」
不良「うるせーな、説教すんなら帰れ」
男「いやあうちの弟はいい子ちゃんだし、こんな子とお近づきになれるチャンス逃せないわ」
男「あ、腰パン。ちゃんと履かなきゃだめじゃん」グインッ
不良「!……てめぇバカにしてんのか!」ブンッ
男「運動もしてないお子様のパンチなんて余裕だし」ヒョイ
男「マウントポジション取った」ノシ
不良「……くそ」
男「そんな顔しなくても殴ったりしないから……嗜虐心は煽られるけどハァハァ」
男「あっよだれ」
不良「……マジで何がしたいんだよ」
男「ナニがしたい、って言わせんな恥ずかしい」
男「そうだ、タバコ吸ってるってことはアレかな? 口寂しいのかな?」
男「これをお舐め!」グイッ
不良「むぐ!」
男「大丈夫ただの飴ちゃんだから! チュッパだから!」
男「あー本性丸出しって気持ちいー」
不良「……」
男「大丈夫大丈夫痛くしないから」
男「だからお兄さんと一緒に遊ぼうか、ねぇ?」
不良「鼻血垂れてんぞ」
弟「ん……兄ちゃん?」
男「リビングで寝るなんて珍しいなー、兄ちゃんのこと待ってたか?」
弟「そんなんじゃないし、もう……」スヤスヤ
男「かーわいいなー」
弟「はぁ……どうせ今日も来るんだろうな」
弟「もうどうとでもなれ」
不良「……」ジッ
弟「……(気のせいか、不良先輩に見られてるような)」
不良「……」テクテク
弟「え、こっち来た」
不良「……お前、男の弟か」
弟「ひっ! え、何で不良先輩が兄ちゃんの名前を」
不良「何でもねぇ」テクテク
弟「い、行った……兄ちゃんと不良先輩に何が……」
弟「……いやきっと何か偶然があったんだうん」
男「今日も今日とて弟の学校見学」
男「すっげー楽しい。俺超リア充」
男「まさかこんな形で母校に帰るとはね」
会長「すみません、保護者の方ですか?」
男「うん」スタスタ
会長「待ってください、そっちに学級はありません」
会長「何年何組ですか? ご案内します」
男「いや大丈夫だよ、迷ってるわけじゃないから」
男「親切にありがとね」スタスタ
会長「……親切だけじゃないんです」
会長「保護者面談で学校が開放されてる今、便乗した不審者も多く出ますので」
男「あっ俺不審者に見える?」
男「結構ショック。言うねぇ君」
会長「生徒会の仕事のうちですので」
会長「すみませんが生徒会室までご一緒願えますか?」
男「うっひょー生徒会室なんてはじめて入ったよ!」
男「革張りのソファ! 贅沢だねー」ボフン
会長「そこは僕の席です。座らないでください」
会長「……はぁ、先生呼んできます」
ガチャ
男「生徒会長に捕まるとかフラグびんびんすぎて困っちゃう」
男「暇だなー。あ、弟に挨拶するの忘れた」
男「行ってこようかな」ドンッ
男「いってー本棚にぶつかった……あれ?」
会長「……先生が面談中でしたので、今日はこのままお帰りください」
会長「何年何組の誰の保護者か名乗って、無実を証明してくだされば嬉しいのですが」
男「それよりさ、会長君」
男「これなーんだ?」
会長「そ、それは!」
会長「……没収した本です! 僕のじゃありません!」
男「うんうん、君真面目そうだもんね」
男「でも本棚の一番いいとこに入ってたよ? お気に入りなんじゃない?」
男「『ドキッ☆ポロリだらけの運動会』……すっげえタイトル」
会長「か、返してください! もう帰って!」
男「あはは、顔真っ赤。やっぱ読んでたんだ」
男「そう見えないのになーむっつりめ!」
会長「……あなたのことは先生には言いません、だから」
会長「誰にも……言わないで……」
男「うっは陵辱フラグ立った! やべーよだれやべー!」フキフキ
男「ハァハァ……俺は卒業生だからさ、先生とは全員仲いいんだよ(適当)」
会長「そ、んな」
会長「お願いです、言わないで!」
男「うんうん、君次第だよ」
男「んじゃまず服脱ごうか」
会長「……そんな、恥ずかしいこと」
男「プライドが許さないって? 仕方ないなぁまず手始めに先生に」
会長「……っ」
男「そうそうやればできるじゃん」
男「安心して、いいことしかしないから。あっ鼻血」
弟「兄ちゃん今日は来なかったの?」
男「行ったけど」
弟「やっぱり来たんだ……そんな毎日行ってたら噂になっちゃうよもう」
弟「明日は! 来ないでよね!」
男「んもう弟ったら」
弟「でも何で来たのに俺に声かけなかったの?」
男「その前にイベントが始まっちゃったからだよ」
弟「は?」
キンコンカンコン
男「弟!」
弟「やっぱり来た! 兄ちゃん今日は保健室にいて!」
男「え、何で?」
弟「保健室の先生に頼んで、兄ちゃんを隔離してもらうことにしたの!」
弟「もう学校で余計なことしないで! 俺が部活終わったら一緒に帰る! いい?」
男「なぁんだあー兄ちゃんと一緒に帰りたいだけか!」
弟「違うわ! もう、早く行って!」
男「はいはい」スタスタ
男「お、君は会長君!」
会長「男さん、どうもこんにちは……あの」
男「大丈夫だよ、誰にも言わないし。今日は保健室で大人しくしてるし」
男「もしまた何かあったら呼んでね」
男「保健室はここかー」
男「失礼しまーす」ガラガラ
保険医「おお、やっぱり男君か。私のこと覚えてるかい?」
男「あ、保険医先生! 当時は怪我でよくお世話になりました!」
保険医「まさかこんな形であうとはね。さ、座って」
保険医「弟君に頼まれて、君の託児所代わりになったよ」
男「で、最近どうですか?」
保険医「最近はあんまり怪我人出ないね。いいことなんだけどね」
保健医「君たちの頃みたいに、がむしゃらしなくなったのかな」
男「あっはっは……でも、奥のベッド誰かいるみたいですけど?」ヒソヒソ
保健医「ああ、彼は……」
ガラガラッ
生徒「先生! 校庭で人が倒れた!」
保健医「えっ、それは事故で怪我? それとも病気?」
保健医「えっ、それは事故で怪我? それとも病気?」
生徒「多分ボールがぶつかって……」
保健医「分かった。男君、悪いけどちょっと行ってくるよ」
保健医「留守番頼んでいいかな?」ダダッ
男「……行ってしまった」
男「大丈夫かなー弟じゃないよなーまさか」
ゴゾッ
男「(……ベッドのカーテンが揺れた)」
男「やっぱり誰かいるんだな、寝てるのかな」
男「ちょっくら覗いてみようかな、ぐへへ生徒の寝顔……」
男「誰かいる? 先生出てっちゃったから俺が代わりにいることになったんだけど」
バッ
不登校「あ……」ガタガタ
不登校「……っ」バッ
男「布団に潜っちゃった。かわいいなー」
男「怖がらないで、俺悪い大人じゃないよ。顔見せてよー」
男「……体調悪いの?」
不登校「……」フルフル
男「(これ布団の中で首振ってるな)答えてくれるんだかわいいー」
男「ね、ちょっとお話しない? 暇なんだ」
不登校「……」
男「俺さ、ここの卒業生で野球部やってたんだよね」
男「あん時はとにかく走って投げて……たまにチン比べしたりして、楽しかったなぁ」
男「そんな俺を見てたせいかもしれないけど、弟も今野球部やってんだ」
男「二年生なんだけど、知らない? 君何年生?」
不登校「……一年生」
男「そっか一年かーかわいい盛りだなー」
男「声変わりもまだみたいだし、布団のもっこり具合からして小柄そうでまじかわいい。あっよだれ」
不登校「……」チラ
男「うおお盗み見られてる! かわいい! やっほーお兄さんだよ!」
不登校「……お兄さん?」
男「うんうんお兄さん。君と同じくらいの弟もいるし、何よりみんなのお兄さんだよ」
男「君はお兄さんいる?」
不登校「……今はいない」
男「おー複雑そうだね。さあ顔見せてよ」
不登校「……お父さんとお母さんがリコンしたとき、お母さんが連れてった」
男「おー語ってくれるんだね、お兄さん嬉しいよ」
不登校「今何してるのか知らない」
不登校「お父さん僕のこと殴るの」
不登校「でも殴られてることは誰にも言っちゃだめって」
男「今言ってるけどいいの?」
不登校「お兄さん、誰にも言わないでね」ノソノソ
男「ふおお出てきた出てきた! やっぱりちいさくてかわいい!」
男「どれ、こっちおいで。話なら聞くよ」
不登校「……お腹すいた」
男「飴ちゃんならあげよう。はいあーん」
不登校「あーん」
男「うっわあやってくれた! 弟ですらここ三年はやらせてくれなかったのに!」
男「もしかしたらこの子はすごい逸材かもしれない」
男「おおおお兄さんの膝空いてますよ」ポンポン
不登校「……」ノソノソ
男「うわあああああああ! ああああああ!」
男「弟ですらここ半年はやってくれなかったのに!」
不登校「この傷、長袖着ても隠れないから」
不登校「教室に行ったら絶対誰かに聞かれちゃう」
不登校「だから行けない」
男「あああああ……え、ああ、そうだそうなのね」
男「みんな君のこと心配してるからだよ、うん」
不登校「ここにいたら保健医先生しかいないから」
不登校「保健医先生は聞いてこないから安心」
不登校「ここにいたら保健医先生しかいないから」
不登校「保健医先生は聞いてこないから安心」
男「俺はいいの?」
不登校「……お兄さん、怖くなさそうだから」
男「うん! お兄さんは怖くないよ! 全然!」
男「お兄さんは優しいことで有名なんだから」
不登校「お兄さん、僕どうしたらいい?」
男「え? んーそうだね、クラスの友達を信じてみたら?」
男「あとお父さんの言いなりをやめてみるとか」
不登校「クラスに友達いないよ」
男「そう思ってるのは君だけかもよ? 傷のこと聞いてくれる優しい友達がいるじゃん」
男「今の生活が嫌なら、ちょっとの勇気は必要だよ。お父さんから逃げたい?」
不登校「……」コクン
不登校「やってみる。ありがとうお兄さん」
男「うんうん。不安になったらいつでも呼んでね、先生経由で」
男「……お兄さんのこと、好き?」
不登校「? ……今のところ好き」
男「何それ」
不登校「まだ会ったばっかりで、よく分かんない」
不登校「でもお兄さん嫌いじゃない。優しいし」
男「うんうん、お兄さんは優しいことで……これ言ったか」
男「じゃあ、もっと分かり合おうか。ね?」
男「大丈夫だよ、優しくするから」
ガラガラ
弟「兄ちゃん、帰ろ」
男「弟、お前怪我してない?」
弟「してないよ。あれ通りかかったおっさんが野良犬に噛まれたってだけだから」
弟「その犬追っ払おうと誰かが投げたボールがおっさんに当たったけど」
男「なにそれおもろい」
男「んじゃ俺帰るから。またな不登校」
不登校「……」プイ
男「あらら、拗ねちゃって」
弟「今の子、一年生……」
弟「兄ちゃん、変なことしてないよね?」
男「してないよ。ったくお前は」
男「久々にお膝の上で本でも読んでやろうか?」
弟「は? 頭いかれたの?」
弟「兄ちゃんが学校に来てから一週間」
弟「いつも変な兄ちゃんが、この一週間でもっと変になった」
弟「何かツヤツヤしてるし」
弟「……確か友と部長は兄ちゃんに会ってる。あと今日の不登校の子」
弟「不良先輩も何かあったみたいだし」
弟「日にち的にはあと一人いそうだけど……」
弟「……考えすぎかな」
男「弟! 今日は土曜だけどお前部活か?」
弟「うん、まぁ……」
弟「三時には帰るから。行ってきます」
男「いってらー」
友「お、弟。お前も部活?」
弟「おはよ友。サッカー部も部活かー」
弟「……ねぇ、お前こないだ俺の兄ちゃんと話したって言ってたよね」
弟「それってどんな話?」
友「え、それは……お前のこととか、勉強のこととか、うんそんなもん」
友「あとちょっと、体のこととか。成長期の話とかしたわ」
弟「へー……何か変なことなかった?」
友「な、ないって! お前何言ってんだよ!」
友「男さんが何か言ってた?」
弟「ううん、別に……じゃ、俺こっちだから」
弟「うーん、いまいちはっきりしないな」
弟「あ、部長」
部長「おはよう弟、どうした?」
弟「うちの兄ちゃんのことなんですけど、部長特訓とか受けてましたよね?」
弟「何かろくでもないことありませんでした?」
部長「えっ、いや男さんはいい先輩だったよ。ストレッチとかしてくれたし」
部長「怪我したとこも見てくれて……体の心配もしてくれたし」
弟「そうですか……ありがとうございます」
弟「部活始まる前にトイレいこ。しかしよく分かんないな」
不良「おい」
弟「え、あ、はい?」ビクゥ
不良「これ、男に返しといてくれ」
弟「兄ちゃんに? ってか不良先輩、兄ちゃんとどんな……行っちゃった」
弟「何だろこれ、チュッパ? それと何かメモ」
弟「見るのは悪いな……にしてもびっくりした。兄ちゃん何やったんだろ」
弟「あーほんと訳分かんない兄ちゃん」
会長「……そこの君、少しいいですか」
弟「会長? え、俺ですか?」
会長「君、男さんの兄弟ですよね……これを男さんに渡してほしいのですが」
弟「え、この手紙……って、会長うちの兄ちゃんと何かあったんですか?」
会長「いえ、気にしないでください。お願いします」
弟「行っちゃった……」
弟「マジ兄ちゃん何しでかしたの? すごく怖いんだけど」
保健医「お、弟君! いいところに!」
弟「保健医先生?」
保健医「保健室登校してた不登校君……と言っても一ヶ月に何回かしか来なかったけど」
保健医「その不登校君が、男君に話を聞いてもらえて感謝してるっていうんだよ」
保健医「学校に来る勇気も貰ったみたいで……いやあ私からも感謝でいっぱいだ」
保健医「その旨よろしく伝えてくれないかい? またいつでも保健室に来いとも伝えておくれ」
弟「は、はい……それって俺が兄ちゃんを預けたときですよね?」
保健医「そうだよ、用事があって私は席を外してしまったけどね」
弟「……やっぱり兄ちゃん、何かしてたんだ」
男「おっかえり弟ー! 今兄ちゃんクッキー焼いてるからな!」
男「おっかえり弟ー! 今兄ちゃんクッキー焼いてるからな!」
弟「兄ちゃん! ざぶとんみたいな馬鹿でかいクッキー焼くのやめてって言ったじゃん!」
弟「てかそうじゃなくて、今週! 面談週間にかこつけて学校来まくってた間に何したの?」
男「何って何よ」
弟「友に部長に、不良先輩に会長に保健室の不登校の子……皆兄ちゃんによろしくって言ってたよ!」
弟「あと不良先輩と会長からはこんなのも預かったし!」
弟「へーあいつらが……かわいいとこあるじゃねーかデュフフ」
弟「質問に答えて! 兄ちゃん今週ずっとおかしかった!」
弟「兄ちゃん絶対変なことしたんでしょ!」
男「……へーお前、兄ちゃんの口から全部聞きたいの?」
男「んーまぁ簡単に言うと、おいしくいただきましたってことだな」
書かなかったいたずらシーンを書くか、続きを書くか迷っている
友「え、ここ個室……」
男「いや友君とはもっといろんな話がしたくてさ」
男「男同士のふっかーい話とか」
友「深い話?」
男「友君、確か一人っ子だよね?」
友「はい、父さんも出張多くていつもは母さんと二人です」
男「そうなると、いろいろ悩みもあるんじゃない? 体のこととか」
男「せっかくだし、俺でよければ何かお手伝いしてあげるよ?」
友「えっ何で知って……」
友「……最近、ここが何かおかしくて……」
男「ああああ、あるある! そのくらいの年齢だとよくあることだよ!」
男「腫れたみたいになったりもぞもぞしたりするんでしょ! よくあることだ安心しな!」
男「ただしちゃんと対処するのは大事だからね、今日はその方法も覚えようか!」
男「んじゃとりあえず見せて……ハァハァ」
男「ここはね、こう触るといいんだよ」
男「大丈夫、男はみんなやってることだから!」
男「ほら! ほら! 熱くなれよ!」
友「……っ!」ビクビク
男「よーしよし、よくできました」ナデナデ
男「っかー貴重な体験だった! ありがとね友君!」
友「っ、待ってください!」グイ
友「他にも……教えてほしいことがあるんです」
男「えっ何、何よ!」
友「その……保健の教科書に載ってるみたいなこと……」
男「おういいよ! 喜んで教えちゃうよ!」
男「ちょうど洋式トイレだし……俺がまず座るから、友君は俺の上に座って」
男「そうそう、この体勢でいくからね!」
男「さすがに突っ込むのはアレなので、ここはこっつんこさせるくらいで」
男「さっき教えたこと、今度は俺のも一緒にやってみて」
男「うん上手、友君飲み込み早いねぇ」
男「俺の技術? 見せてもいいけど、友君パンクしちゃうかもよ?」
男「仕方ないなぁ……」
ドクドク
友「はぁ、っ」
男「いやー良かった良かった」テカテカ
男「にしても汚しちゃったね。ああ大丈夫、俺が拭くから」フキフキ
友「……お兄さん」
男「あーそう呼ばれるの好きだわ。けど男って呼んでいいよ」
男「一線越えた仲だしさ」
友「男さん……また、教えてくれますか?」
男「いつでもオッケーだよ! やりたくなったら連絡ちょうだいね!」
部長「せ、先輩……?」
男「現役球児の筋肉最高だよハァハァ! えっ何?」
男「ああ今のはスポーツやってた身としての感想だよ、部長君いい筋肉してるね」
部長「ありがとうございます」
部長「あの……ちょっと恥ずかしいんですけど」
男「えっ何が? 上半身裸が? 触られるのが?」
男「男同士じゃん、気にしなくていいよ。ていうか部員同士でチン比べとかしないの?」
部長「チン……」
男「部活終わった後とかさぁ、着替えるついでに誰のブツが一番でかいかとかやるじゃん。やらない?」
部長「やりませんよ、何すかそれ」クスクス
男「えー今の子は上品だなぁ……」
部長「せいぜい全身の筋肉見せ合うくらいですよ」
男「!」
男「それいいね、ちょっとやってみようよ! そこにあつらえたようにある体育倉庫で」
男「俺もさ、スポーツやめて何年か経つけど……」
部長「でもすごいですね、よっぽど鍛えてたんですか?」
男「まあね、成長期まっただなかの君たちとは違うよはーっはっは!」
男「筋肉は俺の圧勝かな?」
部長「……筋肉で負けても他で勝ちますから!」
男「負けず嫌いか、そういう子好きだよ。んじゃこっちで比べてみる?」
男「懐かしのチン長比べ。誰も見てないからさ、ほら」
部長「合宿で風呂入ったときは、俺一番でかかったですから」
男「ほうほう、すばらしいね。もちょっと詳しく測ってみようか」
男「ちゃんと並べてみれば……ほら、こっちも俺のがでかい!」
部長「……っ」
男「悔しいそうだね、じゃあチャンスあげるよ! でかさじゃなくて持久力勝負しよう!」
男「相手のしごいて、先にいかされた方が負け。どう?」
部長「そんなことまでやってたんですか?」
男「うん、昔はしょっちゅうやってたよ(適当)」
男「何、恥ずかしいの? 手が全然動いてないけど」
男「俺から仕掛けちゃうよ? また負けちゃうよ?」
部長「っ……!」サワサワ
男「そうそうその意気」サワサワ
男「(まあ本気出せば楽勝で勝てるけどね、こんなに不慣れな手つきじゃ)」
男「でも頑張ってしごいてくれるのかわいいしちょっと遊んでよう」
部長「く、っあ」
部長「先輩、俺もう……」
男「おっ陥落した」
男「分かるよ、部活やってると疲れてすぐ寝ちゃうよね。弟もそうだし俺もそうだったよ」
男「というわけで部長君、溜まってるんだね。ここで一気に出してスッキリしちゃおうか!」
ビクビク
部長「は、っ……先輩」
男「名前で呼んでいいよ。俺とお前の仲じゃない」
男「じゃあ特訓はこのへんにして……ストレッチとか体のことで困ったらまた呼んでね!」
男「チュッパ咥えた顔で言われても怖くないー」グルグル
不良「! 棒でかき回すな!」
男「アッー卑猥なこと言っちゃだめ! これはあれだよ、舐める手伝いしてるんだよ」
男「口塞がってたらするもんもできないでしょ?」
不良「……てめぇ、そういうことか」
男「てめぇじゃなくて男って呼んでよ」
男「そうだなー素直になって『もうタバコは吸わないよお兄ちゃん』って言ったら何もしないよ」
不良「ふざけんな、誰がそんな真似すっか」ペッ
男「あ、チュッパ吐き出した。全く可愛げないなぁ……そこが可愛いんだけど」
不良「あっ……くそ、やめろ!」
男「止めてほしいなら『もうタバコは吸わないよ』って」レロレロ
男「言えばいいんだよ」チュウチュウ
不良「ひ、っあ」ジタバタ
男「暴れたって無駄ですー俺より力無いんだから。それにタバコ吸ってるし」
男「にしてもいい声出すなあ」ペロペロ
男「もうそろそろ限界じゃない? ヒクヒクしてるけど」
不良「……っ」
男「このまま出させてあげてもいいんだけど……ここは教育的指導をすべきだな」
男「ネクタイ借りるよー」シュルッ キュッ
不良「あっ!」
男「これで勝手にいけなくなったね。タバコは吸わないって言ったらほどいてあげる」ベロベロ
不良「ふぁ、ああっ……」
不良「……タバコ、吸わねぇからっ!」
男「口調が違う! もう一回!」チュウウウウ
不良「ひあっ! た、タバコもう吸わない、お兄ちゃ、っ!」
男「よくできました」シュルッ
不良「あ、あっ……!」ビクビク
男「約束だよ、タバコ吸っちゃ駄目。お肌ボロボロで歯も汚れて、せっかくかわいいのに台無しだよ」
男「ほらもう一本あげる。口寂しいときはこれ舐めてね」コロン
男「まあ俺の唇あげてもいいんだけど? いやむしろそっちのほうがいいなそうしちゃう?」
不良「……」
男「まあチュッパ欲しくなったときでもいいから、何かあったら呼んでね」
男「この学校にいる、二年の弟って奴に声掛ければ俺んとこまで届くから」
会長「……誰が来るか分からないので、全裸は許してください」
男「じゃあ会長君がここまでなら脱げるってとこまででいいよ」
会長「……」ヌギ
男「うむ、シャツのボタン全開けにベルトとチャック解除か。まあいいや」
男「こっちおいで、俺の脚の間に座って」
会長「こう、ですか」
男「そうそう、いやー会長君は従順だね!」
男「……拒否らしい拒否もしないで、まるで進んでやりたがってるみたい」
会長「!」
会長「何を……言うんですか……」
男「本当はさ、こういう風に誰かに恥ずかしい命令してほしかったんじゃないの?」
男「このエロ本の特集みたいに」
会長「そ、そんなこと! 僕は生徒会長で、学校の」
男「うんうん、まあそう言うよね」
男「どっちにせよ俺は命令するけど。そうだなーじゃあ俺のズボンとパンツ脱がしてよ」
会長「……はい」ゴソゴソ
会長「これで……いいですか?」
男「オッケー。俺のマグナムどうよ?」
会長「大きいですね」
男「それだけ? んじゃ次は……そうだな、このページみたいなことしてよ」パラパラ
会長「っ!」
男「開き癖ついてるし、お気に入りなんじゃないのここ? 『強制フェ◎で奴隷宣言!』」
男「うっわーゲスいタイトル……どう? ならこうしようか、嫌なら違うページのでもいいよ」
会長「……やり、ます」
会長「ん……ぁ」レロレロ
男「うおおおお! まじでやってくれんのめっちゃ嬉しい! うわー俺今日昇天するのかも」
男「ほらほらこのお姉さんみたいに上目遣いでこっち向いて」
会長「……んぐ」チラ
男「ん、上手上手。さすが勉強できる子は覚えがいいね!」
男「にしても、無自覚かなぁ。さっきからすっごいえろい顔してるよ会長君」
会長「あ、う」チュウチュウ
男「かわいいね……よし、頑張ってくれる会長君に免じて、俺からも何かしてあげよう! 何がいい?」
会長「……ふんで」
会長「踏んでください、次の……次のページにあるみたいに、僕のこと」
男「」
男「おっとあまりの斜め上に言葉を失った。俺としたことが」
男「てか本当に会長君、ど変態だったんだね……いいよ、してあげるからパンツ脱ぎな」
会長「はぁ、あ……」ヌギヌギ
会長「お願いします、僕」
男「こういうことして欲しかったのに、誰にも言えなくて悶々としてた?」
男「だろうなぁ、その気持ち分かるよ。でも溜め込みすぎるとよくないよね」
男「ちゃんと踏んであげるから、ちゃんと舐めるんだよ」ムニュ
会長「や、あっ!」ビクン
会長「ああ、んぅ!」
男「ほら口がお留守だよー……って、聞こえないか」
男「充分頑張ったし、今度は俺の番だな」ムニムニ
会長「あっそれ、それだめ、っ」
会長「やめ、僕、僕……っ!」ビクビク
男「股間に顔埋められつついかれるのもオツだなぁ」
男「ほら終わり。誰か来る前に綺麗にするよ」
会長「……ありがとう、ございます」
男「いいって。俺もいいことできたし……グヘヘ」フキフキ
男「ボタン留めてベルト締めて……はい完成」
会長「待ってください、お名前を」
男「男だよ。何かあったら呼んでね、二年の弟って奴に聞けば分かるよ」
不登校「?」
男「その純真な目がちょっと罪悪感だけどそれ以上にそそられる」
男「こう、好きな人とすることをしようか、お兄さんと」
不登校「ちゅー?」
男「うん! そうそうちゅーとか! あっでもファーストキスは大事だから奪うのはかわいそうか」
不登校「いいよ」
チュ
男「うおおおお! なにこの子積極的!」
男「唇奪われるとかいつ振りだろう」
不登校「昔はよくやってた……お母さんとお父さんもしてたし、僕もお母さんやお兄ちゃんやお父さんとしてた」
不登校「学校行く前とか、寝るときとか……今はもう、しないけど」
男「なかなかアメリカンな仲良し家族だったんだね……それだけに今の状況、つらいね」
不登校「……」コクリ
不登校「でもお兄さんが保健医先生と同じみたいに一緒にいてくれたら平気な気がする」
男「うう、めっちゃかわいい逆に穢れた俺でごめん」
男「でも奪いたい、だってかわいいんだもん」
男「じゃあお兄さんとたくさんキスしようか!」チュチュ
不登校「ん……」チュチュ
男「キス好きなの?」
不登校「好き。幸せな気持ちになれるの」
男「そっかそっか……じゃあこんなキスはどう?」
男「口開けて、ベロ出して」
不登校「こう?」ペロ
男「そうそう、そのままお兄さんに任せてね」チュウ
レロレロ
不登校「ん、む……!」
不登校「んー! ふむ!」トントン
男「っと、ごめんごめん。嫌だった?」
不登校「苦しかった……」ハァハァ
不登校「でも、嫌じゃない」
不登校「今までしてたちゅーとは違うけど……」
不登校「何か、頭の中がぼーっとする感じ。嫌じゃない」
男「うーわ目もトロンとしてるし息上がってるしまじかわいい!」
男「じゃあもう一回する? 今度はちゃんと苦しくないようにするから」
不登校「うん……」ペロ
不登校「……ん、ふ」
男「(口ん中が性感帯だって人もいるらしいけど、この子もそうなのかもな)」
男「(舐めてるだけでこんなにやらしい声出してんだもん……あ、息継ぎさせなきゃ)」プハ
不登校「ん、んう」モゾモゾ
不登校「んん……っ」
男「……どうした? もぞもぞして、トイレ?」
不登校「……」フルフル
不登校「でも何か、変……出てきそう」
男「それってもしかしなくても」
男「苦しいならここでオナっていいよ、ただし見ててもいい?」ハァハァ
不登校「おなる?」
男「オナ◎ーするってこと」
不登校「おな◎ー?」
男「こいつ……まさか知らない?」
男「ここ自分でいじって気持ちよくなったりしないの?」
不登校「しない」
男「まじか……あでも友君もあんまりしたことなさそうだったし、他の皆も不慣れというか」
男「これが草食系ってやつか、いつか枯れてなくなるぞ」
男「じゃあお兄さんが教えてあげるよ、初めてだからやってあげる」
男「お兄さんの体に背中を預ける感じで、後ろ向きに座って……」
男「ズボン脱がすよ?」
不登校「うん……」
男「固くならないで、こっちは硬くていいんだけど」
男「こういう風に触ってやると、気持ちよくなるでしょ?」サワサワ
不登校「あ、やっ」ゾクゾク
男「変なことじゃないんだよ、みんなやることだから」
男「力抜いて、気持ちいいのに逆らわないで……」
不登校「っ!」ビクビク
男「これが射精っていうやつ。ほら出てきたでしょ」
不登校「え、あ……」カァ
男「大丈夫出すためにやったんだから」
男「これからは自分でやるんだよ、不安だったら手伝ってあげるから」
男「お兄さんのことならいつでも呼んでね」
男「友君と部長君は、弟経由で俺のアドレスを知ってるみたいだし」
男「不良君と会長君は直接メモを弟に渡してくれた。いやーアドレス貰うとか俺まじリア充!」
男「あんなかわいい手紙までつけて……またやってほしい、だなんて二人とも変態なんだからもう」
男「不登校君も保健医先生経由弟行きで俺とアポ取ってる。携帯は持ってないみたい」
男「そんなこんなで今、俺はエロゲの主人公じゃないかってくらいハーレムしている」
弟「兄ちゃん誰と会話してんの?」
男「語りってやつだよ」
弟「あっそ……掃除機かけるからどいて」
男「ついに今日は弟の三者面談!」
弟「とうとう面談がきたか」
弟「兄ちゃん本当に変なことしないでよ!」
男「しないしない。あーそうだクッキー焼こう」
男「プレーンとココアと紅茶とオリーブオイル、どれがいい?」
弟「オリーブオイル以外全部」
弟「はぁ……憂鬱」
友「弟、男さんさっき下駄箱にいたぞ!」
弟「ほんとに? また時間早く着いてるし!」
男「弟ー! 兄ちゃん待ちきれなくて早く来ちゃった!」
弟「」
友「男さん!」
男「友か、元気してたか? メールありがとうな」
男「お前紅茶大丈夫? これ、趣味で作ったクッキーやるよ」
弟「えっ」
友「いいんですか? ありがとうございます!」
男「味の感想教えてくれよ!」
弟「おかしい……いつもなら天板いっぱいのでかい塊みたいなクッキーしか作らない兄ちゃんが」
弟「普通サイズで作って、しかも誰かにあげるなんて」
弟「……って、兄ちゃんまたどっか行った! もーじっとしててよ!」
男「生徒会室はーっと、おっちょうどいいところに。会長君!」
会長「男さん! 何故」
男「今日こそは弟の面談なの」
男「甘いの好き? クッキー作ったから食べてよ」
会長「……ありがとうございます」
会長「またメールしていいですか?」
男「いつでもおっけー」
弟「あれは会長……何か親しげだし、またクッキーあげてる」
弟「そしてまだどっか行くし……こっちの方何もないのに」
男「よっと」ガシャン
弟「って、立ち入り禁止の屋上に行った! ちょっと兄ちゃん何考えてんだよ!」
男「やーっぱりいた」
男「ちゃんとタバコやめてるじゃん」
不良「……こっちの方がしっくりきただけだよ」
男「そうそう、お子様には飴ちゃんがちょうどいいよ」
不良「てめ、誰がお子様だ!」
男「おっと俺にむかってその態度いいの? といいたいとこだけど、今日は弟の面談で来てるからまた今度ね」
男「そうそう、飴とは違うけどお菓子持ってきたんだ。手作りクッキー。あげる」
不良「……悪いな」
男「いいってことよ。それ食べてお口の中賑やかにしておきな」
男「んじゃまた」
弟「不良先輩、やっぱり兄ちゃんと仲良くなってたんだ…」
弟「……兄ちゃん」
男「お、弟。そろそろ時間か?」
男「んじゃ続きは面談終わってからにするか」
弟「まだ、誰かいるの?」
担任「次、弟ー」
男「はいはい俺でーす。よろしくお願いします! ほら弟もお辞儀!」
弟「お願いします」ペコ
弟「何でこんな、兄ちゃんのこと気になるんだろう……」
弟「あっさり終わったなぁ」
男「やーこのまま行けば◎◎高も夢じゃないってさ! さっすが俺の弟!」
男「そうだ俺野球部行きたいんだけど、一緒に行こうぜ」
カキーン ワーワー
部長「弟、と……男さん!」
男「よう部長! 好調そうだな」
部長「はい、男さんに教えてもらったストレッチが効いてるみたいで」
部長「でも今日はどうして……弟の付き添いですか?」
男「弟の面談でさ。部活に来たのはお前に会うため」
男「食事管理とかしてたら悪いけど、クッキー作ったんだ。貰ってよ」
部長「いいんですか? ありがとうございます、絶対食べます!」
男「嬉しいね。がんばれよ部活!」
弟「部長、すっかり意気投合してる……あ、兄ちゃん! 帰りはそっちじゃないよ!」
男「すまんあと一箇所!」
ガラガラ
保健医「おお男君、それに弟君も」
男「不登校来てます?」
保健医「今日からクラスに戻ってね、ただ話し合いはあるからそろそろ来るはずだよ」
保健医「ゆっくり待ってなさい」
弟「……兄ちゃん」
男「どうした弟、早く帰りたいってか?」
弟「違うよ、その不登校って子に何の」
ガラガラ
男「お、不登校。どうだったクラスは?」
不登校「……」
グイ
男「え、ちょ、不登校?」
保健医「二人で話したいってことかな? ベッド使っていいよ」
男「すみません保健医先生。弟、ちょっと待っててな」
弟「……うん」
男「どうした?」
不登校「あの人、誰?」
男「弟だよ」
男「あっもしかして嫉妬? まったくかわいいなぁ」
不登校「……」
男「お前、クッキー好き? 作ってきたから食べてよ」
不登校「……あーん」
男「弟も保健医先生もいるんだよ? ったく、しかたないなぁ」
男「はい、あーん」
弟「何話してんだろ」
弟「長いし……さっきの子、俺のことにらんでた」
シャッ
男「弟待たせたな! 帰ろうか」
男「じゃあな不登校。保健医先生もまた」
弟「……」
男「弟どうした、兄ちゃんのクッキー食べないのか?」
弟「いつもなら座布団サイズのクッキー一枚を分けて食べるのに」
弟「何で今日は普通サイズのクッキーがたくさんなの?」
男「そりゃ、みんなに分けるつもりだったし」
弟「俺が散々普通サイズの作れって言っても聞かなかったのに」
弟「みんなにあげるとなったらすぐに変えるんだ……」
男「弟?」
弟「最近兄ちゃん変だよ、いつにも増して」
弟「俺よりも学校のみんなの方がかわいげがあると思ってるでしょ」
弟「俺が膝に乗らなくなったから? 食べさせてもらわなくなったから? 一緒に寝なくなったから? お風呂に入らなくなったから?」
男「お前、拗ねてんのか」
弟「拗ねてない! 兄ちゃんがおかしいから……」
男「あのな、例えばだけど」
男「奥さんと子どもがいる奴は、どっちも愛してるだろ。でも奥さんに対する愛と子どもに対する愛は違うじゃん」
男「それと同じだよ」
弟「……」
男「お前は大切な弟だし好きだよ。でも他の皆も好きなんだよ」
男「他の皆とは、お前としたことないこと散々してる。皆と同じことしてやればそれでいいの?」
弟「……違う」
男「だろ? ベクトルが違うんだよ。だからどっちが劣ってるとかじゃないんだって」
男「にしても……お前が嫉妬かぁ。よーしそんな弟を癒すために今日は一緒に風呂入るか!」
弟「な、いい! 入らないよ!」
弟「(よかった、俺が嫌われたわけじゃないんだ……)」
弟「(相変わらず変な兄ちゃんだけど、たまにいいこと言うな)」
弟「ん? 俺としてなくて他の人としてることって、何だろう……」
弟「まさか、いや無い無い。さすがに兄ちゃんでもそれはない」
終わり。
母ちゃん帰宅したからパソコン消す。
もし夜まで残ってたら、また何か書くかもです。
にしてもなぜ私の息子はこんなにも元気なんだろ
ほす
男「皆と出会ってから早一年」
男「部長、不良、会長はもう卒業の季節か……」
男「俺もけじめつけないとな」
男「といってるそばから電話……もっしー」
不良『……やりたいことがある』
不良『うちに来い』
男「切れた」
男「不良君の家、半年前に行ったきりだなぁ」
不良「よう」
男「よ、んで用事ってなに?」
不良「相変わらず気が早ぇな……上がれ」
男「お邪魔しまーす」
男「そうだ、不良君卒業おめでとう。出席とか足りてたんだね」
不良「……男に言われたからだ」
男「なにそれかわいい」
不良「かわいいって言うな! はぁ……部屋入れ」
男「うーんいつ来てもさっぱりした部屋。で、用事って?」
不良「……覚えてるか、半年前ここで言ったこと」
不良「やるのは、卒業してからって」
男「あー言ったね」
不良「それ、今ならいいだろ?」
不良「俺も卒業したし」
男「あー……つまり俺とやりたいの?」
男「そうだね、卒業まで守ったしいいよ。不良君タチネコどっちやる?」
不良「お前に任せる」
男「じゃあ俺がタチで決まり! あーとうとう不良君をガン掘りする日が来るとは……ジュルリ」
不良「これ使え」
男「わーお卑猥な拡張器。いわゆるディルドだね!」
男「不良君がこんなの持ってるなんてお兄さんびっくり」
不良「うるせぇ! ……男同士だとこういうの必要って、聞いて」
男「そんなに俺とやるの楽しみにしてたかーこのこの」ワシワシ
男「じゃあ早速使わせてもらおうかな」
不良「……っ」
男「怯えなくていいよ、大丈夫」
男「ちょっと待って」ガサゴソ
男「パラパパッパパー、ローションとゴム! 持ってきといてよかったー」
不良「てめ、どうしてそんなの」
男「一年も一緒にいたら分かるよ、不良君が今日何をしたがってるのかくらい」
男「ディルドだけだと辛いからさ、これも存分に使うよ」トロォ
不良「ひ、っ!」
男「入れるよ」ヌプ
不良「あ……っ」
男「苦しい?」
不良「大丈夫、だから……早くっ」
男「ふふ、ほんとかわいい」
男「じゃあ遠慮なく掻き回しちゃうよ」グリグリ
不良「あっ、ああ!」
不良「っ、男、男……」ギュ
男「不安? じゃ手、繋いでよっか」ギュ
男「結構飲み込んでるよ、この調子なら大丈夫そう」
男「いいかな、俺の入れて」
不良「……っ」コクコク
不良「あ、あっ……」
男「息止めないで、深呼吸」
不良「あう……」ギュ
男「上手いよ、上手……うん、全部入った」
男「動いていい?」
不良「っ! は、あっ!」
不良「男、それ……っやめ、やっ」
不良「だめ、俺っ……」
不良「もう……!」ビクビク
不良「……はぁ、っ」
男「いけたね、気持ちよかった?」
男「あー不良君とやっちゃった……とてつもない満足感」
不良「俺、△△高に行く」
不良「そこで今度こそ、真面目に勉強するつもりなんだ」
男「そっか、そりゃすばらしい」
不良「……男がいなかったら俺、まだタバコ吸ってブラブラしてたと思う」
不良「ただ構ってもらいたかっただけなのかもな」
男「そう言ってもらえると嬉しいけど、俺はそんなにすごくないよ」
男「そうだ、キスしたことなかったね俺たち。する?」
不良「……止めとく。口寂しくなるから」
不良「タバコみたいなもんだろ? 始めから吸わなけりゃ癖にもならねぇし」
不良「この関係、終わりにしようぜ。俺、△△高で新しくやり直すよ」
男「大きくなったね、不良君。お兄さん嬉しい」
男「△△高行っても頑張ってね」
会長「最後の頼みだと思って聞いてください、男さん」
会長「あの本に載ってた、もっと過激なこと……したいんです」
男「いいよ、でも最後って?」
会長「……あなたとの関係は、長く続けられるものではないと思っていました」
会長「その考えは変わりません。だから卒業をきっかけに、節目にしようと」
男「うん、会長君は賢明だね。みんな賢いよ」
男「いいよ、じゃあホテル行こうか。設備がそろってるとこ」
会長「あ、ああっ! やら、これやだ……!」
男「ケツにバイブ突っ込んで、やらしい服着て、挙げ句に呂律も回らないか」
男「ほんっとーに会長君は淫乱だね」
会長「あう……」ゾクゾク
男「でもそんなとこが好きだよ。ほら、俺の舐めて」
会長「は、い」レロレロ
男「うんうん上手、ずいぶん上手くなったね」
男「ご褒美にバイブ、最大にしてあげる」ヴヴヴ
会長「っ! だ、だめこれ、よすぎてっ……」
会長「いきます、僕、もう、っああ!」ビクビク
会長「……××高、決まりました」
男「お、めっちゃ頭いいとこじゃん。さすが会長」
男「シャワー終わった? 湯船おいでよ」
会長「電車で三十分です。中途半端な遠さですけど」
会長「……多分もう、会えなくなると思います」
男「寂しいね。俺は会いたいけど」
会長「僕、もし男さんに会わずに自分の性癖を押さえ込んでたら……どうなっていたか、わかりません」
会長「でももう大丈夫です。ここまで付き合わせてすみません」
男「ううん、俺も楽しかった」
男「そっかぁ……じゃ、お別れか」
部長「男さんと同じ、◎◎高の野球部に入ります!」
男「おお、おめ! じゃあ後輩かー歓迎するぜ」
部長「それのお祝い、って自分で言うのもあれですけど」
部長「その……一度でいいんです、男さんに入れさせてください!」
男「えっちょっと予想外だった。ちょっと待って整理する」
男「こんなかわいくもない大人を抱きたいの?」
部長「……男さんにはいろいろ教えてもらったし、お世話になりました」
部長「最後に俺が尽くしたい……っていうと良く聞こえますけど、本当は」
部長「男さんを、俺のものにしたいっていうか、そんな願望が……」
男「……いいよ、その代わり一日ちょうだい。準備するから」
男「部長君の部屋、初めて入ったね」
男「とりあえず準備しようか。ベッドよし玩具よしゴムよし……」
部長「結局準備してもらってすみません」
男「いいのいいの。代わりに、本番中は任せたよ」
部長「はい……えっと、じゃあまず服を脱がせて、この玩具で」
男「正解。よろしく頼むよ」ゴロン
部長「……こう、ですか?」グリグリ
男「ん、いいよ。もっと奥行ける?」
男「前立腺があるはずだから」
部長「すみません、俺何も知らなくて」
男「大丈夫、俺たちケツ使ったことないもんね……っ」
部長「男さんが俺の体を気遣ってくれたからですよね」
部長「このあたりですか?」ゴリゴリ
男「っそこ! その位置覚えといて……後で突くとき、役立つから」
部長「はい……何だろ、すっごく興奮します……」
男「そっか、そりゃ……よかった」
男「うん、そろそろ大丈夫かな、抜いていいよ」
部長「……いきます」
男「……っ」
男「ごめん、ちょっとゆっくり」
部長「すみません、でも俺……加減が……!」
部長「っく、あ!」パンパン
男「……ったく、盛っちゃって」
男「いいよ、好きなように動きな」ナデナデ
部長「っ、男さん、やばい……っ!」
部長「ごめんなさい、もう……」ビクビク
部長「俺、男さんのこと尊敬してます」
部長「うちの学校でエースになって、◎◎高で四番……俺もそんな風になりたい」
部長「だから、男さんとは普通の先輩後輩に戻りたいんです」
男「それじゃ俺が手ぇ出した時嫌だった?」
部長「嫌ならここまで続けてませんよ」
部長「この春から、また……よろしくお願いします、先輩」
男「……お安い御用だよ、後輩君」
男「はぁ……何だろう、皆の成長が見えて嬉しいのにすごく虚無感」
男「フラれたような気分。でもこれでいいんだよな」
男「思春期の恋ってのはあっけなく終わらせるに越したことないもんな」
友「あ、男さん!」
男「友君か、どうしたこんなとこで」
友「サッカー部の先輩の卒業パーティしてたんですよ」
友「俺も来年は卒業か……」
男「はは、考えるねぇ」
男「時間ある? ちょっと付き合ってよ」
男「できれば個室で……ホテルはまずいかな、カラオケとか」
友「いつもの感じなら、トイレでいいですよ」
友「公園近いですよ」
男「いやそんな、外の公衆トイレじゃあんまりだよ」
友「……他の人と比べて、ですか?」
男「ん?」
友「男さん、俺以外の人ともこういうことしてますよね。知ってました」
友「あ、でもそれをどうこう言うつもりはなくって」
友「ただ他の人をいいとこ連れてってるから俺も、ってのは大丈夫ですよ。気にしないでください」
男「うーん、でも俺負担じゃないし、友君それで本当にいいの?」
友「いいですよ。ほんと強がりとかじゃなくて」
ガチャン
男「ごめんね、いきなりだけど」サワサワ
友「いいですよ、お願いします」
友「……っ、何かあったんですか?」
男「ううんなんとなく人恋しいだけ」
男「……友君は俺との関係、どう考えてる?」
友「俺ですか? 俺は……兄弟みたいな感じだと思ってます」
友「他の人には聞きづらいことも教えてくれる、弟から話を聞いてて、ずっといいなと思ってたような感じ」
男「弟とはさすがにここまでしないけどね」
友「あはは、でも俺はそう思ってます」
友「だからキスしたいとかもっといろんなことしたいとかは……あんまり思わなくて」
男「なるほどね、ありがとう」
男「プラトニックな感じか……それもありだね。けどそれも、やっぱりいつかは終わらせなくちゃならないか」
友「……男さん、もっと強く……」
友「そこ、気持ちいいとこもっと触って……」
男「はいはい、ここね」グニグニ
友「あっ、それいい……やっぱり男さん、上手、っ」
友「う、くっ……!」ビクビク
友「そうだ、聞いてください! 俺こないだ告白されたんですよ!」
男「へーすごい。どんな子?」
友「美術部の大人しい子で……背がちっちゃくて結構かわいい感じの」
友「初めてですよ告白なんて、めっちゃ嬉しい!」
男「それはよかった……じゃ、俺の役目も終わりかな」
男「これからこういうことは、彼女作ってその子としな」
友「え、それじゃ男さんとは……」
男「そんな顔しないで。えっちなことしないってだけで、後は今まで通り仲良くしていこうよ」
男「(いつか完全に離れる日も来るんだろうけど)」
友「はい、これからも仲良くしてください!」
男「こちらこそ、弟もよろしくね」
男「卒業する生徒を見送る教師ってこんな感じなんですかね」
保健医「どうしたの男君、いきなりしんみりしちゃって」
男「いえいえ。不登校は最近どうですか?」
保健医「すっかりクラスにも馴染んでるし、家庭の問題も解決に向けて動いてるようだよ」
保健医「おかげで近頃はめっきり保健室にも来なくなってね」
男「それはよかった」
男「(不登校も、そろそろ潮時かな)」
不登校「ん、あ……」スリスリ
男「お前自慰上手くなったな」
不登校「お兄ちゃんも、してよ……っ」サスサス
男「仕方ないなぁ、特別だぞ?」グニグニ
不登校「あっ、や……だめ、そこ」
不登校「やっ出ちゃう、出る……!」ビクビク
男「早いのは相変わらずだけどな」
不登校「……ふぅ」
男「やっベシーツについた。保険医先生に見つかる前に始末しないと」
男「……なぁ、最近どうだ?」
不登校「クラスのみんなは優しいし、学校は面白いよ」
不登校「お母さんやお兄ちゃんとも会えるようになったし」
男「そっか、充実してるな」
男「……なぁ、お兄さんな、これからはもう保健室に来ないと思うんだ」
不登校「えっ、どうして?」
男「お前も大丈夫そうだし、そもそもお兄さんは部外者だからさ」
男「お兄さん……いや俺がいなくても、お前はもう大丈夫だよ」
不登校「嫌だ、お兄さんに会えないの嫌だよ!」ギュ
男「会えないわけじゃないぞ、ここの番号に連絡くれれば……」カキカキ
男「ちゃんと電話に出るから」
不登校「……でも嫌だ、さみしいよ」
男「お前、お母さんやお兄ちゃんとクラスの友達と俺のこと好き?」
不登校「うん、みんな大好き」
男「誰が一番、ってのは決められるか?」
不登校「……みんな好きだよ、難しい」
男「だろうな、いい答えだよ」
男「本当はこういうことは、自信を持って一番好きだって言える人とするものなんだ」
男「俺はそれを教えただけ。俺とずーっとやっていいことじゃないんだよ」
不登校「……なんとなく、分かった」
不登校「でもこれからも、僕と一緒にいてくれるよね?」
男「ああ、会う数は少なくなってもずっとお前と一緒にいるよ」
男「必要なときまで」
不登校「じゃあ……嫌じゃない」
男「いい子だ」
男「ほら、部活始まる時間だぞ。いってらっしゃい」
不登校「うん、お兄さんまたね」
弟「ただいまーって酒臭っ!」
男「おかへり弟ー」
男「どうだお前も飲むか? 芋焼酎」
弟「飲まないよ! てかどうしたの? いつもそんなに飲めないじゃん」
弟「何かあったの?」
男「ああーお前はかわいいなー俺の唯一の弟ー」
男「お前とは一生この関係のままでいいんだよなー」
弟「何当たり前のこと言ってんの、一生兄弟でしょ」
男「ああ……ありがとな」
男「何かこう、最初は遊びのつもりだったのに……気付いたらどつぼにはまってた。そんな感じなんだわ」
男「男子学生なら誰でもいいって思ってたあの頃はどこに」
弟「……何か大変みたいだね」
男「いや大変じゃないさ、当然の結果が来ただけだから」
男「ああでもな……兄ちゃんちょっと思うんだ」
男「次は年上を狙おうかなって」
本当に終わり
長らくありがとうございました
※このスレはフィクションです
安易な近親相姦オチじゃないところも好感持てました(キリッ
おやすみ
いい○ンポで面白かった
>>1乙です!
こういうSSを探す旅に出るのが意外に楽しい
サムネはこちら
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