ダ・ヴィンチさんはよくBL関連の紹介記事を描いてくださるので本当に面白いです。
一度読んだ本でも、違う側面からの紹介文に感心させられてしまうこともしばしば。
そして今回は、HE MANZAI 2013決勝戦が15日に行われる事に関連して、「芸人のコンビ愛がよーくわかる!? 芸人BLが熱い!」という特集を組んでくださっていました。
まず、『おまえとダイナマイト!!』には、しゃべり担当のカミヤと体を張る肉体担当のアシナが組んだ「いいな☆ザにんげん」というコンビ芸人が登場する。
リアクション芸人である彼らにとって、「乳首に痛い系」「尻に打撃系」は外せない仕事。それなのに、アシナは「人前でやられてカンジちゃう」のだ。だから、アシナは自分が一緒にいると迷惑をかけるので「おれたち…もう解散したほうが……っ」と弱音をはく。それに対して、カミヤは「ダメなら大丈夫なように特訓すんだよッ俺らは2人で“いなにん”だろ!!」「お前のヘンタイだってやりようによっちゃ武器になる」。「俺がお前を面白くしてやる」と励まし、実際にアシナの腕を足で羽交い締めして、乳首に洗濯バサミをつける特訓をするのだ。やはり、自分のためだけではなく、これくらいお互いのことを思いあっていないと何年もコンビなど続けられないのだろう。
また、『リアルロマンチスト』に登場する「ピーマンチョコチップ」は、お笑いコンテスト優勝後にブレイクしたコンビ。
恋愛関係になるのは、ピーマンチョコチップのボケ・高田とその同級生で元彼でもあるアナウンサーの朝倉なのだが、高田とツッコミの城田との関係もなかなかおいしい。朝倉と再会した高田は、養成所に入って城田とコンビを組んだとき「楽しいて楽しいてお前のことなんかすっかり忘れとった」そう。一方、城田もお笑いはもちろん高田のことも大切に思っていたので、テレビに出始めても「俺ら漫才師やから劇場立って直にお客さん笑わす漫才をお前とやっとる方が楽しいわ」と笑顔で話す。それに、高田と朝倉がギクシャクしていると城田は朝倉を連れ出し「恋愛を仕事に持ち込むんやめてんか」と説教する。「恋人とちごて相方はそうそう換えがきかんのや」「俺は高田の笑いの才能に惚れてコンビ組んだんや せやからあいつが潰れてくんは見たないねん」と、相方の好きな相手にも口を出す。プライベートには口出ししないけど、仕事が絡むときちんとけじめをつけるし、相方の尻拭いまでするところを見ると、やはり恋人とは違うがそれと同等、あるいはそれ以上のつながりを感じる。
そして、人をおちょくったり嫌がらせしたりするのが大好きなボケの蜂谷と、彼に振り回されるツッコミの津田が出てくるのは『相々・散々に笑い』。
「パラボラ」というコンビを組んでいる彼らだが、津田は観客より誰よりハチの笑いが獲れたら嬉しいと思っており、稽古中も「こいつの隣に立てるのが俺で良かった」と感慨にふける。蜂谷が俳優に犯されそうになれば急いで駆けつけ、ときに「お前との3年を無にしたくはねぇ」「お前の性格の悪さも芸人にとっちゃ長所になるしそれフォロー入れんのは俺の役目で良い」と熱い思いもぶつける。でも、舞台の上と下といったように、オンとオフのボーダーがほしいと思っていた津田とは違い、いついかなるときも笑いと津田に対して貪欲だったのが蜂谷だ。津田が構ってくれないと「客がいなくても俺がボケたらお前が突っ込めよ」「もっと愛せよ俺をッ」と公衆の面前で叫ぶ。そのうえ、津田の反応を見たくて風邪で寝込んだ彼にキスし、「十年後も二十年後もずっとお前の隣に居たい」と囁くのだ。ただ、その言葉に嘘はなく、「相方なんだから十年後も二十年後もその先もずっと隣に居るに決まってんだろ」「“相方”の“あい”は“相思相愛”の“あい”だなっ」と言って笑う。どちらか一方ではなく、しかも同じくらいの熱量で“あい”しあっていなければ成り立たない。
芸人BL…実はまだ一冊も読んでないです
これを機に購入しようかな
コンビ・ピン……とにかく芸人BLを集めてみた
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