BL作品紹介

【絵本】BLっぽい一般書籍、絵本特集

投稿日:2014年02月10日
更新日:2021年10月26日
※画像の貼り直しをしました。
 

 

以前ご紹介した「BLっぽい一般小説 特集」にて、「”一般書籍”なら、イレギュラーで今度は”絵本”はどうでしょうか?」というコメントを頂きました。
なるほど、絵本もそういった妄想のできるものがあります。これは集めてみねば。ということで、収集中。

 

BLとして銘打って売っているわけではない 。

でも「男同士の関係が、なんだかとっても…」

そんな絵本を一般書籍から集めています。

 

有名どころが多いですが、まだまだ読んでいない作品がありましたらこれからチャレンジしてみるといいかも…?
何気ない顔で堂々と公の場で読みつつ、ほんのり香るBL臭に酔いしれてみると、新たな扉が開かれるかもしれません。
なんといっても腐女子の根源は、公式にはない関係への妄想力ですから。


 

まず、BLっぽいというよりもまさにそういった感じの絵本を2冊ご紹介します。

 

王子さまとお姫さまの物語でなく、王子さまと王子さまが結ばれるお話があっていい──。
LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)をテーマにした絵本です。

英語、ドイツ語、スペイン語、デンマーク語、チェコ語、ポーランド語など9言語に翻訳され、世界各国で読まれている、オランダ原作の『Koning & Koning』を日本語訳。

渋谷区同性パートナーシップ条例を皮切りに、LGBTへの関心が高まっているなか、日本にはLGBT関連の絵本は少ないのが現状です。
世の中には多様な性が存在することを、絵本で子どもたちに伝えたいという訳者からのメッセージ。
シンプルなストーリー、楽しい絵柄で、読み聞かせにもぜひ使ってもらいたい絵本です。


 

 

こちらの絵本はBLっぽいというよりも、そのものずばり、同性愛をテーマにおいている絵本です。
有名な絵本なのでご存知の方も多いと思いますが、コメントを頂いた時に真っ先にこの本が頭に浮かびました。

内容紹介

動物園にはいろんな家族がいます。でもペンギンのタンゴの家族はちょっと違っていました。
ロイとシロのパパふたりとタンゴ、それがタンゴの家族なのです──。

ロイとシロのおすペンギンは、いつからかお互いに気に入り、カップルになりました。一緒に泳いで一緒に巣づくりして、いつも一緒にいました。
ところが、他のカップルは、ただ一緒にいるだけでなく、どうやら巣の中で何かをあたためている模様。しかもそうこうしているうちにそのあたためたものがかえって赤ちゃんペンギンが誕生しているではありませんか。
ロイとシロは、近くにあった卵の形をした石を拾ってきて、さっそく毎日毎日交替であたためはじめました。でも石のたまごはちっともかえりません。
そんな様子を眺めていた飼育員がはたと思いつきます。
他のペンギンカップルが育てられなかったたまごをそっとふたりの巣においてやります。そして、ふたりにしっかりあたためられた卵から、タンゴが生まれたのです──。

ニューヨークにあるセントラル・パーク動物園で実際にあった話を絵本にした『and Tango makes three』の邦訳版です。

なかなかかえらない石のたまごを暖め続ける切なさ、待ちに待った赤ちゃんペンギンが生まれる瞬間、読み終わった後、ほんのりあたたかい気持ちになれる絵本です。

子供たちにも、そして大人たちにも、読んでもらえるとうれしい一冊です。

 

こちらの記事も参考にされてください。
 【BL】ボーイズラブは世界の10%以上の動物で見られる


 

では、まだそれほど集められていないのですが、ご紹介。
Twitterで協力してくださった方、ありがとうございます。

 

 あらしのよるに

 

こちらはもはや王道ではないでしょうか。
「友達なのに美味しそう」これは衝撃的な言葉でした。

ネタバレアリの内容紹介

曇り空の下野原でヤギの親子が草を食べていた。それを知っていたかのように、オオカミの群れが近寄っていた。それを察知した母ヤギが顔を上げ、それに気付いた子供のヤギ(メイ)も顔を上げると、母は逃がすようにメイを押し始めた。しかし、オオカミの群れがメイ達を襲い始めた。母はオオカミの片耳を食いちぎったが、ついに食われてしまう。メイは泣きながら草原を走っていた。

ある嵐の夜、立派に育ったメイが山小屋に避難した。同様に1匹のオオカミ(ガブ)も同じ山小屋に避難してきた。真っ暗な闇の中、かぜ気味で鼻の利かない2匹は、互いの正体を知らない(勘違いした)まま夜通し語り合い、意気投合する。そして「あらしのよるに」を合い言葉に、翌日再び会う約束をする。

翌日、2匹は互いの意外な正体を知ることになるが、喰う者(オオカミ)と喰われる者(ヤギ)の関係を超えて、2匹は「ひみつのともだち」となる。しかしそれは、互いの種族にとって、決して許すことのできない禁断の友情であった。ある時、ガブと逢う約束をしたメイに、友だちのヤギ(タプ)が心配だからと一緒についてくる。ガブにとってはメイは友だちだが、メイの友だちは美味しそうなエサである。結局、メイの友だちを脅かして逃がし、その場は事なきを得る。

しかしやがて、2匹の関係は、ヤギとオオカミのお互いの集団にバレてしまう。喧々囂々の末、互いの集団では自らの利益のためにメイとガブの友情を利用して、相手方の情報を手に入れてくるように2匹に命令する。メイとガブは、それぞれの集団内での立場よりも、お互いの友情を大切にして2匹で逃げることを決意し、ヤギとオオカミが一緒に暮らすことができる「緑の森」を探すため、目の前に広がる雪山の向こうを目指し旅立つ。その頃、オオカミの群れは自分たちを裏切ったガブを追いかけていた。

雪山を駆けていく2匹。ガブがメイを気遣って夜中だけ狩をしていたことで、1度険悪になった2匹だったが、和解してさらに強い絆で結ばれる。だが、追跡隊のオオカミの群れは少しずつ、確実に2匹を追い詰めていた。焦りと寒さに体力を削られ、もう歩けないと感じたメイは「自分を食べろ」とガブに頼む。泣く泣くその頼みを聞こうとしたガブだったが、そのとき既にオオカミの群れは間近に迫っていた。ガブは自らを囮にし、メイを助けようとしたが、雪崩が起きて群れもろとも巻き込まれてしまった……

 


 

がまくんとかえるくん
ふたりはともだち

 

小学校の国語の教科書に「おてがみ」という作品が載っていたいので(現在は不明)、知っている方も多いはず。

内容紹介

ある日のがまくんはとても憂鬱でした。彼はポストのチェックを毎日していましたが、彼には手紙なんて届きません。
「ぼくはこのじかんが 一日のなかで いちばんゆううつなんだ」
それを聞いたかえるくんは、かたつむりくんに
「がまくんへこれを届けて」
と、お手紙を渡して郵便を頼みます。
うんざりしているがまくんへ、早速かえるくんは「きょうは何か来るかもしれないよ」と言いながら結局その日はずーっと待っても手紙は来ませんでした。
「ぼくに手紙なんて来ないんだよ!」と自棄になるがまくんに、かえるくんはしびれを切らして「そんなことないよ! ぼくがきみにおてがみ書いたもの!」とネタバレし、ふたりでなかよく手紙をまって、結局4日後におてがみが届きました。

いつも2人でいる親友の二人は、シリーズ通してとても仲良しです。
こちらは4冊出ています。

ふたりはいっしょ(2冊目)
ココから急速に仲良しです。ええ、なかよしです。

ふたりはいつも(3冊目)
ツン気味で通してたがまくんが、ここで陥落。恐ろしいことです。まるでカップル誕生までの軌跡。

ふたりはきょうも(4冊目・完結)
あしたにするよは、家が片付けられないがまくんにかえるくんが呆れる話。
最後の「ひとりきり」は、 かえるくんが、急にひとりになって考えるという置き手紙をしてどこかへ行ってしまいます。
がまくんが必死になって探して、「この ぼくっていう ともだちなんか もう いらないんだ」とちょっとがまくんが卑屈に。

 


 

ないたあかおに

 

とある山の中に、一人の赤鬼が住んでいた。赤鬼はずっと人間と仲良くなりたいと思っていた。そこで、「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます」という立て札を書き、家の前に立てておいた。
しかし、人間たちは疑い、誰一人として赤鬼の家に遊びに来ることはなかった。赤鬼は非常に悲しみ、信用してもらえないことを悔しがり、終いには腹を立て、せっかく立てた立て札を引き抜いてしまった。

一人悲しみに暮れていた頃、友達の青鬼が赤鬼の元を訪れる。赤鬼の話を聞いた青鬼はあることを考えた。それは、「青鬼が人間の村へ出かけて大暴れをする。そこへ赤鬼が出てきて、青鬼をこらしめる。そうすれば人間たちにも赤鬼がやさしい鬼だということがわかるだろう」という策であった。これでは青鬼に申し訳ないと思う赤鬼だったが、青鬼は強引に赤鬼を連れ、人間達が住む村へと向かうのだった。

そしてついに作戦は実行された。青鬼が村の子供達を襲い、赤鬼が懸命に防ぎ助ける。作戦は成功し、おかげで赤鬼は人間と仲良くなり、村人達は赤鬼の家に遊びに来るようになった。人間の友達が出来た赤鬼は毎日毎日遊び続け、充実した毎日を送る。

だが、赤鬼には一つ気になることがあった。それは、親友である青鬼があれから一度も遊びに来ないことであった。今村人と仲良く暮らせているのは青鬼のおかげであるので、赤鬼は近況報告もかねて青鬼の家を訪ねることにした。しかし、青鬼の家の戸は固く締まっており、戸の脇に貼り紙が貼ってあった。
それは「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません。それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。ぼくはどこまでも君の友達です」という青鬼からの置手紙であった。

赤鬼は黙ってそれを2度も3度も読み上げ、涙を流して泣いた。その後、赤鬼が青鬼と再会することはなかった。

 

この自己犠牲にやられた腐女子も多いはず。

 


 

 葉っぱのフレディ

 

 

 内容紹介

春に生まれた葉っぱのフレディ。
葉っぱはみんな自分と同じ形をしていると思っていました。
でも、やがて、みんな少しずつ違う形をしていることに気がつきます。
フレディは親友で物知りのダニエルから、自分たち葉っぱのことや季節のこと、いろいろなことを教わります。
夏の間、楽しく過ごしたフレディ。
秋になると、緑色の葉っぱたちは、それぞれ違う色に紅葉しました。
そして訪れた冬。葉っぱたちが死ぬときです。
ダニエルはフレディに、命について話し、フレディは自分が生きてきた意味について考えます。
そしてフレディは最後の葉っぱとなり、地面に降りていくのです。

 

フレディとダニエルの関係に萌えた人がちらほら…
この絵本自体はとても命について、死について考えさせられます。

 


 

ナルシスナルくん

 

ナルくんは、かわいい正直者。ちょっぴり自分のことをよく考えすぎるところはありますが、最後には、やさしさが感じられます。かわいい弟がいて、なかよく遊んだり、ふざけあったりしています。学校には友だちもいます。女の子たちからも、よく話しかけられます。不思議な同級生のようせいくんとは、どんな子なのでしょう。ナルくに近づいてきます。さて、どんなお話がはじまるか、おたのしみです。

 


結構切なく考えさせられる本です。
 ようせいくんの気持ちに応えたナルくんがとても男らしい。


ともだちや

 

「ともだちや」を始めることを思いついた寂しがりやのキツネ。1時間100円で友だちになってあげようというのだ。
「トランプの あいてを しろ」と声をかけてきたのはオオカミ。トランプの後にキツネがお代を請求すると、オオカミは目をとがらせた。
「お、おまえは、ともだちから かねを とるのか。それが ほんとうの ともだちか」

ともだちくるかな(2冊目)
誕生日なのに友達は来てくれなかった。オオカミは悲しみのあまり心を投げ捨ててしまう。

あしたもともだち(3冊目)
急によそよそしくなったオオカミのことが心配でたまらないキツネ。友達にも色々事情があるのです。

ごめんねともだち(4冊目)
ゲームに勝っただけなのにインチキなんて許せない。キツネはオオカミと絶交してしまう。

ともだちひきとりや(5冊目)
威張りんぼのイノシシが、気に入らない友達を売ってしまった。誰とも遊べないイノシシは自分が嫌いになりました。

ありがとうともだち(6冊目)
オオカミの自慢話はウソだった。恥ずかしさのあまりキツネのバケツに当り散らすオオカミを見て、キツネから意外な言葉がでます。

あいつもともだち(7冊目)
ヘビとなんとなく友達になれなかったキツネ。お別れの挨拶もできなかったことが気になって仕方ありませんでした。

 

あらしのよるに、がまくんとかえるくん、等が好きな方にはお勧め!

 


 

 にいさん

 

芸術に生き、つよい絆でむすばれた兄と弟、いせひでこが魂をこめて描くゴッホとテオのものがたり。

 

著者がゴッホとテオを思い、描かずにはいられなかった絵本。
とても美しく、やさしく、特に悲しい、詩的で幻想的な絵とゴッホの書簡を熟慮した簡潔で選び抜かれた言葉たち。絵本として上質な作品です。


 

おしいれのぼうけん

 

 

内容紹介

さくら保育園では、何度注意されても言うことを聞かない子は真っ暗なおしいれに入れられて、あやまるまで出してはもらえない。おしいれの奥に広がる夜の街 で、不気味な「ねずみばあさん」と遭遇したさとしとあきら。「さとちゃん,てを つなごう」。お互いの手のぬくもりに勇気をもらって、ふたりの大冒険が始 まった。
子どもだけでなく、成長する大人の姿もきちんと描かれているのが本書の魅力のひとつ。さとしとあきらがおしいれのなかで戦っている間に、おしおきをしてしまった先生も心のなかで自分と戦い続け、最後にきちんと答えを見つけている。
友情について、しつけについて、多くのことを考えさせられる絵本である。だが、まずは「おしいれ」というこわくて不思議な空間と日常に潜む冒険の世界を、わくわくしながら楽しみたい。絵は、基本的に鉛筆だけで描かれている。その白と黒の世界に、ほんの少しのカラーページが差し挟まれ、暗闇に幻想的な光が射す 瞬間が美しく効果的に表現されている。

 

手を繋ぐ2人の男児…さとしとあきらがなんだかかわいい1冊です。


 

きつねのスケート

 

 

秋になったばかりのある日、みずうみのほとりの小さな森に、いっぴきの若いきつねがやってきました。きつねは、これから住む場所をさがしているのです。
小さな森の動物たちは、つかれていたきつねを親切にたすけてあげました。でもきつねは、「こんな小さな森はたいくつだ」と思いました。みずうみのむこうに見えている、あの大きな森にいけば、きっとわくわくするようなことがまっているんだ。でもどうやってみずうみをわたったらいいんだろう…。
すると、小さなのねずみが、ふしぎなことをいいました。「あと二かい、お月さまがまんまるになったら、きっといけるよ」そして…?
やんちゃなきつねと、ものしずかなのねずみの友情を、あたたかく描いたやさしいお話です。

 

きつねとねずみの友情を邪推すると……

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