2017年、シリーズ第二弾となる『BL進化論[対話篇] ボーイズラブが生まれる場所』を上梓したBL研究家の溝口彰子が、自らのBL研究20周年を記念し、作家の岩本薫とマンガ家の中村明日美子を招いたトークイベントが開催されます!
小説とマンガという異なるフィールドにおいて、それぞれBLの歴史を切り拓いてきた岩本先生と中村先生は、BL進化論[対話篇]』にて、ともに溝口さんの「対話」のお相手として登場されています。普段から交流されているというおふたりの先生に、BL研究者であり愛好家でもある溝口さんが、本での「対話」をふまえ、今度は“ライブ”でお話をお聞きします。また、事前に受け付けた参加者の皆さまからの質問に、先生方が回答する時間も設け、BLを愛するクリエイター・研究者・読者が一同に集う会ならではの時間にしたいと思います。
会場は、「ボーイズファン」という電子コミックレーベルでBL作品を多くリリースしている株式会社フューチャーコミックスプレゼンツということで、六本木のDMM本社ビル。東京タワーをバックにしたラグジュアリーな空間が舞台となる、一日限りの夢のサロン。
終演後、ご希望の方には溝口先生が本にサインをお入れします。
「BL進化論」シリーズいずれかの書籍をお持ちの方に限ります。
※当日の書籍販売はありません
※岩本先生、中村先生のサイン会はありません。
<開催概要>
▼日時:2018年4月14日(土)14:00~16:30(休憩有)
▼開場:13:15~
※混雑が予想されますので、時間には余裕を持ってお越しください。
会場には休憩スペースや「ボーイズファン」の作品が読めるスペースを用意しております。
▼開演:14:00~
テーマ:「BLだからできること――小説とマンガ、それぞれの地平から」
▼質疑応答
※当日は、応募フォームで受け付けた質問より、可能な限りお答えします。
登壇者全員に聞きたいことはもちろん、それぞれの先生に宛てた質問でもOKです。
どうぞお気軽に記入くださいませ。
▼終演:16:30(予定)
▼会場:株式会社フューチャーコミックス
住友不動産六本木グランドタワー24階
アクセス:東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅:西出口直結
※駅から会場までは約10分となります。
詳細:https://peatix.com/event/340531
シリーズ1作目
内容紹介
いま、BLに何が起きているのか?
女性たちを虜にする快楽装置=BLの歴史と本質に迫る画期的評論。
男性同士の恋愛を軸にした一大エンタテインメント・ジャンルであるBL(ボーイズラブ)。
BLは、おもに異性愛女性が作り手・読み手であるにもかかわらず、近年、現実よりもホモフォビア(同性愛嫌悪)や異性愛規範、ミソジニー(女性嫌悪)から自由な作品が生まれている。
本書は、BLの歴史をたどりながらその謎に迫り、作品や作り手・受け手の意識、社会との向き合い方がどのように変化してきたかを、作品分析によって明らかにする試みである。
三浦しをん氏、絶賛。
「“あらゆるひとにとって自由で居心地のいい社会”のありかたを、BLは追求し、提示しつづけている。その事実を、愛をもって冷静に分析した論考。本書を読んで、これからもBLを愛していこうと改めて決意しました!」
【目次】
プロローグ BL進化論―ボーイズラブが社会を変える?
第一章 「BL進化論」にとってのBL概史
第二章 ホモフォビックなホモと愛ゆえのレイプ? ―一九九〇年代のBLテキストの定型
第三章 ゲイの目線? ―まぼろしの(ような) 「やおい論争」を中心に
第四章 BL進化形
第五章 BLを読む/生きる―女性同士が「まぐわう」フォーラムとしてのBL
結論
対談 溝口彰子×ブルボンヌ「〝気持ちいいこと〞で社会を変える」
補遺1 理論編 「BL進化論」の理論的文脈
補遺2 応用編 「BL進化論」と映画における男性同性愛
シリーズ新刊
内容紹介
BLは、どこへ行くのか。
男性同士の恋愛を軸とした一大エンタテインメントジャンルであるBL(ボーイズラブ)。
常に新しい表現を模索し、そのBLを第一線で生み出してきたクリエイターたちは、今何を考えているのか。
BLが生まれる初期衝動とは? 作品と現実社会の接続は?
LGBT差別のない社会になった時、ジャンルは廃れるのか?
気鋭のBL研究者が、作家たちとの対話を通じて
その魅力にディープに迫りながら、BLの進化と社会との関係を考察する、魂の対話集!
〈対談作家〉
ヨネダコウ/中村明日美子/岩本薫/トウテムポール/榎田尤利(ユウリ)/スカーレット・ベリ子/石原理/羽生山へび子/C・S・パキャット/よしながふみ
〈ボーナストラック〉
千葉雅也/BOYSLAB/三浦しをん
内容(「BOOK」データベースより)
男性同士の恋愛を軸とした一大エンタテインメント・ジャンルであるBL(ボーイズラブ)。そのBLが、現実の進化を先取りし、ホモフォビア(同性愛嫌悪)や異性愛規範、ミソジニー(女性嫌悪)を克服した社会へと進化することを助けている。第一線で常に新しい表現を模索してきたBLクリエイターたちは、今なにを考えているのか。BLが生まれる初期衝動とは?作品と現実社会との接続は?LGBT差別のない社会になった時、ジャンルは廃れるのか―?気鋭のBL研究家が、作家たちとの対話を通じてその魅力にディープにせまりながら、BLの進化・社会との関係を考察する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
溝口/彰子
大学卒業後、ファッション、アート関係の職につき、同時にレズビアンとしてのコミュニティ活動も展開。1998年、アメリカNY州ロチェスター大学大学院に留学、ビジュアル&カルチュラル・スタディーズ・プログラムでのクィア理論との出会いから、自身のルーツがBL(の祖先である「24年組」の「美少年漫画」)であることに気付き、BLと女性のセクシュアリティーズをテーマにPhD(博士号)取得。BL論のみならず、映画、アート、クィア領域研究倫理などについて論文や記事を執筆。学習院大学大学院/早稲田/法政/明治学院/多摩美術/共立女子/和光大学など複数の大学で講師をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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