女性がセクシーな格好をしてメディアに登場することにさほど違和感を感じないという方は、かなりの数存在すると思います。けれども男性が、お笑いネタでもなんでもなく、突如パンツ一丁でにこやかにテレビに登場したら、どうでしょう。

本日ご紹介するのは、まさにそういった状況を再現した動画作品。

『BuzzFeedYellow』が制作、動画サイトYouTubeに投稿された同作品は、ひと言でいうならば「男性と女性を入れ替えてCMを再現した」ユニーク動画。そこには違和感以外のなにものでもないモヤモヤが、それはそれはたっくさん、詰めこまれていたのでございます。

まず最初は、おなじみスナック菓子『ドリトス（Doritos）』のCM。

スポーツ観戦とドリトスに夢中で、ちっとも自分にかまってくれない男性。せっかく刺激的な格好をしてるのに、ダーリンたら全然見てくれないのね……ぷんぷん！　しびれを切らした女性は席を立ち、どこかへ消えてしまいます。

一方、ドリトスが無くなってしまったのでその在りかを聞こうと、女性を探す男性。「ここかな？」と何気なく寝室の扉を開けると……ドリトスに埋もれつつベッドに横たわる、一糸まとわぬ彼女の姿が！　わぁお、セクシー！　男性のテンションはもちろん一気に急上昇、こうなっちゃうともう、スポーツ観戦なんてどうでもいいですね、ハイ。

同作では、このシチュエーションを男性と女性の立場を入れ替えて再現。

一糸まとわぬ姿でドリトスに埋もれる男性は「滑稽（こっけい）」そのもの、正直言って笑えます。テンションは、別の意味であがるっちゃあがるけども、セクシーな気分は微塵も起きません。男性けっこうイケメンなのに、不思議！

この後、美しい女性と地味で冴えない印象（失礼！）の男性とのキスシーンがセンセーショナルな、ドメインレジストラ・レンタルサーバサービス『ゴーダディ（Go Daddy）』のCM。

さらには色気ムンムンの美女が悩ましげに制汗スプレーを吹きかけ、これまた悩ましげに食事をする姿をとらえた、ファーストフード店『ハーディーズ（Hardee’s）』CMの男女逆転バージョンが、続々登場。

すべてのCMに共通していることはただひとつ、男性バージョンはとにかく妙で笑える、これに尽きます。あくまで女性、しかも記者（私）の個人的な見解ですが、まあとりあえず動画を観ていただければ、少なからず同意してもらえるのではないかと。

この抗えない違和感、「女性のみが性対象として扱われるのは当然のこと」だという発想が色濃く出ている良い例だ、とも言えます。

しかしですね、ただただ単純に、男性がセクシーな格好でセクシーに振舞う姿が笑えるのよ！　モヤモヤしちゃうのよ！　もしかしたら、男性のセクシーCMが皆無という現状にはこの理由も、大いに関係しているのかもしれませんねぇ。

寄稿：Pouch
参照元：BuzzFeed（英文）、YouTube BuzzFeedYellow

▼男性のドヤ顔が笑いを誘うのかなぁ？

動画からのスクリーンショット！

ネット上の反応

@kuuya11：後半の男の人のが野獣の香り。それにしてもオリジナルが小麦色なのに対して男白過ぎだろ？

‏@jntsn:これの最後にある動画のハンバーガーのCM見て？？？あれ？？？あるよ？？？ってなるから！！！

@higeJackson:ドッチも嫌w

@SUMIRE7SUMIRE:女性にさせてるポーズを男性にさせると滑稽なのは、不自然だからだよね。

@steve_p131:男と女は違うんだな〜ってつくづく思える。でもコレ、男性らしさが必要な場面で粋がる女を起用したら、ちゃんと女が滑稽になると思うな。

@kutuwagon:いわゆるジェンダーバイアス…
ってか、まあ、あれだ、男女平等とか言っても広告にヤローは要らないや…
(個人の感想です)

@hal9009:結構前にあった話題だよなぁ。女のそれを男にそのまま移植しても妙に見える、という話でもありそれを妙だと思う自分の感覚は疑わない鈍さの話でもあり

セクシーな男性のCMをもっと増やしてもいいと思う！
細マッチョ！ゴリマッチョ！で少し流行を見せたCMは当時の日本ではやっぱり目を引くものがあったんだろうと思ってしまう。

ボールドも、洗濯洗剤のCMとして男性の集団を起用した時はすごく新鮮だったような…

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