井原西鶴が1687年に描き出した、詩情あふれる華麗・勇武な男色物語が、遂に現代に甦る!
分かりやすい現代語と私たちも受け入れやすいイラスト入り。
そのイラスト担当には、紗久楽さわ先生や大竹直子先生、九州男児先生といった、BL作品でお馴染みの漫画家陣を含む豪華な顔ぶれです!
2018年12月10日に『男色大鑑』8巻中、前半の武家社会の衆道に取材した作品4巻までを収録した『全訳 男色大鑑-武士編-』が発売。
後半の4巻は〈歌舞伎若衆編〉として、2019年6月に新たに刊行予定のようです!
内容
若衆と念者の「死をも辞さない強い絆」は、作品中、常に焦点となっている三角関係の緊張感とともに、長い間、誠の愛を渇望して止まぬ人々の心を密かに潤し続けてきた。
世界の奇書として名高い『男色大鑑』であるが、現代語訳の単行本としては戦後初。全集でしか読めなかった作品群が、分かりやすい現代語と流麗なイラストによって鮮やかに息を吹き返す。
本書は『男色大鑑』八巻中、前半の武家社会の衆道に取材した作品四巻までを収録(後半の四巻は2019年6月に刊行予定)。
イラストに、あんどうれい、大竹直子、九州男児、こふで、紗久楽さわ、といった豪華な漫画家陣が参加。現代語訳は、若手中心の気鋭の研究者、佐藤智子、杉本紀子、染谷智幸、畑中千晶、濱口順一、浜田泰彦、早川由美、松村美奈。
著者について
東京都公立小学校教諭。「研究史を知る『武道伝来記』」『西鶴と浮世草子研究』」Vol.3(笠間書院、二〇一〇年)、「校注・解説」『「むだ」と「うがち」の江戸絵本 黄表紙名作選』(小池正胤著、笠間書院、二〇一一年)、「小学校における草双紙作品の教材活用について(その一)~(その三)」(『叢 草双紙の翻刻と研究』第37号、二〇一六年二月~第39号、二〇一八年二月)など。
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漫画版 男色大鑑
今の世にこそ問いたい、「衆道」――その壮烈な愛のかたち。
井原西鶴が男色をテーマに描いた傑作短編小説集が今、BL漫画として現代に蘇る。
本武士編では、 面目や意気地のためには、命を捨てて顧みない武士たちの悲壮な恋を描く。
一人の美しい若衆をめぐって、朋輩の武士たちが恋のさや当て。
殿様が寵愛する美童に、家臣が決死の横恋慕。 恋の道を貫くために、
命をかけて愛し合う、男たちの生き様をご覧あれ!!
≪執筆陣≫
オトノアヲ/雁皮郎/九州男児/黒井つむじ/
時東穹生/眞山りか/宮木りえ
装画:ZAKK
解説:敬愛大学准教授 畑中千晶
この芸と、身体一つで生きていく。粋で洒脱な歌舞伎若衆の恋!!
井原西鶴が男色をテーマに描いた傑作短編小説集が今、BL漫画として現代に蘇る。
江戸初期、大衆を熱狂させた歌舞伎若衆。身過ぎ世過ぎで、
夜ごとに身体を金で買われながらも、真実の愛は決して裏切らない――。
凛とした美しさが人々を魅了する、歌舞伎若衆の生き様をご覧あれ!!
≪執筆陣≫ARUKU/阿弥陀しずく/大竹直子/雁皮郎/九州男児/黒井つむじ/眞山りか
装画:ZAKK
解説:敬愛大学教授 畑中千晶
この愛を貫くことができるなら、命など惜しくは無い――。
井原西鶴が男色をテーマに描いた傑作短編小説集が今、BL漫画として現代に蘇る。 大きな話題を呼んだ「武士編」「歌舞伎若衆編」に続き、第3弾の「無惨編」がついに登場。 この愛を貫くことができるなら、命など惜しくは無い――。 義理立て、仇討ち、心中、。凄惨な結末を迎えながらも、なお輝く、若衆の意気地をご覧あれ!!
≪執筆陣≫あんどうれい/大竹直子/雁皮郎/九州男児/クラカミ/宮木りえ
装画:ZAKK
解説:敬愛大学教授 畑中千晶
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