ずっと気になっていた記事でしたが、紹介したいと思います!
男性のセックスとは基本的に「能動」なものである。基本的にはペニスが勃起し、射精して終了するという快楽が中心であり、ペニス以外の場所を愛撫してもらう行為は女性に比べて極端に少ないといっていい。そして男体は女体に比べ性愛の対象として見られることが稀だ。だからごくたまに女性やゲイに「いい身体してる」などと言われ、つつつーっと指などを這わせられたりすると、これまで感じたことのない不可思議な気持ちに「や、や、やめてくれ!」と落ち着かなくなってしまうのだろう。
しかし旧態依然とした「ファルス至上主義」はすでに形骸である。敢えて言おう、カスであると!
ファルス(男性のペニス、特に勃起した状態のものを指す。精神分析学などでも使われる)だけの快楽に振り回されることは旧時代のことであり、今こそ「脱ファルス主義」から、新たな性の地平である「ポストファルス主義」へと移行すべきなのではないか…そんな提案をするのが『オトコのカラダはキモチいい』(二村ヒトシ、金田淳子、岡田育/KADOKAWA メディアファクトリー)だ。
本書は「男性の肉体の官能」がテーマであり、「男のカラダは、もっともっと快感を受容して、キモチよくなれる」ということを、アダルトビデオ監督の二村ヒトシ氏、社会学研究者でやおい・ボーイズラブ・同人誌の研究家でもある金田淳子氏、そして編集者・文筆家の岡田育氏が、ファルス以外に男性の性器として扱うべき「アナル」や「雄っぱい」について鼎談、そこへSMの女王様やゲイ男性などがゲストとして招かれ、議論はさらに白熱していく。また装画とイラストを担当するのは『昭和元禄落語心中』でもおなじみのBL出身の漫画家・雲田はるこ氏だ。
本書で語られることは、これまで「それ以外の選択肢はありえない」と思い込んでいた性への認識を、読む前とはまったくの別人にされるくらいまでひっくり返されることだろう。特に印象的だったのが二村監督のこの言葉だ。
「一般の男性って自分の肉体が性の対象物であることを、なかなか理解できないんですよね。だから“女性には自発的な欲望がない”とか“ゲイは怖い”とか根拠ない迷信を信じてきたし、男性は声を出したりチンコ以外で感じたりしてはいけないとか、女は支配する対象だとか思っている人もまだ多い。でも乳首で感じる男性が増えてくれば、女も男性の身体を“見て”いるんだと意識せざるをえない社会になっていくんじゃないかと」
(略)
ポストファルス主義への移行、つまり根拠なき先入観や固定観念を取っ払って「男の身体は色んなところでもっと気持ち良くなっていいんだ!」と気づく人が増えれば、それは「最大多数の最大幸福」となりうるハズなのだ。
(略)
哲学者のイマヌエル・カントは著書『純粋理性批判』で「始まりとは、それ以前に先行する時間においては、そこでなにものも始まることがなかった、そのような存在である」と語っている。前例がないからできない、というのは言い訳でしかない。男たちよ、迷っている暇はない。いざ、新たなる地平へゆかれよ!
文=成田全(ナリタタモツ)
全文=http://ddnavi.com/news/233321/
二次元でも三次元でも男の身体はもっと開発できる!
この手の本は結構今までも出ているんだよね。ということで、一部ご紹介~
個人的にリアル思考のBL創作に参考中
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- 痴女ものAV監督・二村ヒトシと、腐女子文化研究者・金田淳子。似て非なる二人がそれぞれに探求する「男の穴」を真面目に考察した第一章「これからのアナルの話をしよう」と、「雄っぱい」(男性の胸)に着目してペニス以外の快楽器官に迫る第二章。本書の前半は、2014年に東京五反田「ゲンロンカフェ」で開催され、ネットでも大反響を呼んだイベント内容を、司会進行役の文筆家・岡田育を含めた登壇者三名で練り直した増補改訂版。さらに、新宿二丁目でナンパしたヤリチンのゲイ男性を交えて熱く語り下ろした新たな「第三章」を収録し、完全版の書籍として刊行される。本書のテーマは、セックスにおける男性の肉体の官能。男のカラダは、もっともっと快感を受容して、キモチよくなれる。二次元に嫁がいる童貞も、三次元に夫がいる腐女子も、同性愛者もセックスレスも、誰もが対象読者となりうる。勃起に始まり射精で終わるチンコ主体のセックスしか知らない、そんなあなたにこそ、手に取っていただきたい。
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男だって感じたい!―魅惑の乳首活用術- 何のためにあるのかわからなかった「男性の乳首」の真の活用法が遂に明らかに!? 男性機能の衰えを乳首という第2の強力な性器を武器にすることで跳ね返した著者が悩める中高年に贈る、新感覚性生活マニュアル。
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- 「前立腺ってどんなところ?」
「初めてでも入るの?」
「後ろでイクってどういうこと?」BLのラブシーンで当たり前に目にする、オトコ同士のラブシーン。
でも、オトコのカラダのしくみや「どういうところが気持ちいいのか」については意外と知らないことだらけ。本書は、BLをこよなく愛する人のための「保健体育」!
BL作家さんによるイラストやわかりやすい図版とともに、リアルな視点からオトコのカラダとH(♂×♂)に迫ります!
BLをより深く楽しむために、BL創作の描写にもっとこだわるために、きっと役立つ一冊です!!元「男の娘」AV女優・大島薫さんのコメント&インタビュー、ラブシーンが魅力的なおすすめBLコミック紹介、BL好きなら知っておきたい男色の歴史から同性愛の今まで、高密度な内容でお届けします!
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